家電ミニレビュー

酒好き歓喜! いつもの缶ビールが「絹泡」で極上の一杯に変わる

ドウシシャ「絹泡 ビンタイプ」

家にビアサーバーがあったらなあ……。酒が好きすぎて、そんな風に妄想したことがある皆さんに捧げたい。ドウシシャから発売されている、「絹泡(きぬあわ) ビンタイプ DKB-B5BR」を。

「絹泡(きぬあわ) ビンタイプ DKB-B5BR」。直販価格は3,278円

こちら、簡単に言うと、缶ビールに取り付けて使う小型のビアサーバー。缶ビールの泡をきめ細かくしてグラスに注ぐことができるものです。

最近は家庭用のビアサーバーもありますが、やはり導入にはハードルがありますよね。でも、缶ビールに取り付けて使用する本製品なら、すごく手軽に使えると思いませんか? ドウシシャさんから実機を送っていただいたので、ミニレビューをお届けします。

家電とは、いろいろな人々の暮らしに寄り添うもの。今回は「酒が好き」という属性にマッチする全ての方におすすめするべく、語らせていただきますよ。

瓶ビール感のあるデザインが酒好きの心を動かす

さて、絹泡 ビンタイプでまず印象的なのは、その見た目です。瓶ビールをイメージしたデザインがキャッチーですよね。“絹泡”は2018年から販売されているシリーズなのですが、今年3月に登場したのが瓶ビールに合わせたこの新カラー“ブラウン”。酒好きの心をガンガン動かしてくるビジュアルですね。

本体サイズは67×145mm(直径×高さ)で、超コンパクトな“お手元ビアサーバー”って感じがナイス
単四形アルカリ乾電池2本で駆動
本体はいくつかのパーツに分解することができ、水洗いも可能

対応する缶サイズは250ml、350ml、500ml。国内缶ビール用と輸入缶ビール用の接続リングが付属していて、国内で流通している多くの缶ビールに対応します。ただ、たまにご当地クラフトビールなんかでどちらの接続リングも使えない場合があるので、ご注意を。

左が国内缶ビール用(ブラウン)で、右が輸入缶ビール用(グレー)の接続リング

泡がきめ細かいと、ビールが美味しくなる!

使用方法は簡単で、単四形アルカリ乾電池2本を本体にセットして、缶ビールに取り付けたらグラスに注ぐだけ。本体にある丸いスイッチを押すと、毎分4万回の超音波振動を発生させ、注ぐビールにきめ細かな泡を作り出す仕組みです。

缶ビールをプシュッと開けたら、まず接続リングを取り付ける
本体をその上に取り付けたら準備万端です
最初はスイッチを押さず、普通にビールを液状のままグラスに注ぎ……
グラスの7割くらいに注いだところで、仕上げにスイッチを押しながらきめ細かい泡を注いでいきます(スイッチ面を上にして使用しないと液漏れすることがあるので注意)

実際にビールを注いでみると……本当に泡がきめ細やか! 缶から直接グラスに注いだ場合と比べて、見た目が全然違います。微細な泡がグラスの上で絹のように映えて、視覚的な美味しさがアップ。見た目が美しいことで、「飲みたい!」ってワクワク感が倍増しますね。

明らかに美味しそう!

もちろん泡がきめ細かいことで、ビールの味わい自体も変化します。粗い泡だと、舌に軽い刺激が残りますが、微細な泡はクリーミー。口当たりがとてもまろやかで、“ビアサーバーから注いだヤツ感”があります。

あと、泡の膜が香り(アロマ)を閉じ込めてくれるからか、飲む時に香りがふわっと立ち上がるように感じるのもポイント。飲み口の良さを引き立ててくれます。いつも飲んでる缶ビールが、ふんわり泡でさらに美味しくなった!

普通に缶から直接注いだ場合(左)と、絹泡 ビンタイプで注いだ場合(右)です。もちろんどちらも同じ種類の缶ビールですが、比べてみるとその差は歴然
絹泡 ビンタイプから注いだ泡の方がフワフワできめ細かく、泡持ちも良いです

一般的にも、ビールのきめ細かい泡が表面をコーティングすることで、炭酸が逃げたり風味が劣化するのを防ぎ、フレッシュ感がキープされると言いますよね。ビールの泡をきめ細かく注ぐことによるメリットを、缶に装着してスイッチを押すだけの簡単操作で享受できるのが嬉しい。誰でも手軽に使用できます。

使用後に、本体と缶の間に少しビールが残ることがあるので、取り外す時は気をつけましょう

アウトドアにも手軽に&水洗いもできる

電池式なので、携帯性が高いのも良いところ。バッグにポンと入れて、ピクニックやBBQなど屋外レジャーに手軽に持っていけます。絹泡 ビンタイプがあれば、アウトドアでの缶ビール体験が向上すること間違いなし。

外にいながら、リッチな泡体験ができる!

そして上述の通り、本体を分解してお手入れができるのも良いです。超音波を発生させる機構が搭載された本体は水洗いできませんが、それ以外は分解できて、ビールが触れる部分のパーツはちゃんと洗えるようになっているのでご安心を。

普通の食器用洗剤で洗えます

絹泡 ビンタイプが使えない缶への救済措置「直飲みタイプ」も

ちなみに、絹泡シリーズには“直飲みタイプ”の「絹泡 ダイレクト 直飲みタイプ ブラック DKC-B3BK」もラインナップされています。価格は絹泡 ビンタイプと同じ3,278円。

絹泡 ダイレクト 直飲みタイプ ブラック DKC-B3BK

こちらは、缶の中で滑らかな泡を発生させる仕組みのビアサーバーで、缶から直飲みする派の人におすすめ。絹泡 ビンタイプが使えない形状の缶ビールにも、この直飲みタイプが使えます。

筆者が好きな長野県東御市のクラフトビール「雷電カンヌキIPA」は、残念ながら絹泡 ビンタイプの接続リングにはどちらも非対応でしたが……
「直飲みタイプ」なら取り付けられる!

缶ビールをより美味しく楽しむための手段として、絹泡 ビンタイプの3,278円という価格は人によって評価が分かれるところかもしれません。しかし、筆者のようにお酒が好きで、普段から缶ビールをよく飲む人にとっては、この上なく素敵なアイテムです。ぜひ今夜の晩酌からお供にどうぞ。

杉浦みな子

オーディオビジュアルや家電にまつわる情報サイトの編集・記者・ライター職を経て、現在はフリーランスで活動中。音楽&映画鑑賞と読書が好きで、自称:事件ルポ評論家、日課は麻雀……と、なかなか趣味が定まらないオタク系ミーハーです。