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みんなの「防災対策」、地震、洪水、竜巻…立て続けの災害で変化アリ!?

地震や集中豪雨、土砂災害など、自然災害とは日本全国どこでも隣り合わせ。今回は、20~69歳の男女1,000人に聞いた「防災意識」「強化した大災害への備え」「恐れている災害」の調査結果を紹介します。調査によれば、8割の人が大災害へ備えがあり、さらに2017年2月に行なった同様の調査結果と比べると、災害への備えを強化する日程に変化があることが明らかになりました。

 

防災に対する「意識がある」は6割、5カ月前より低下

図)日ごろからどれくらい「防災」を意識しているか(n=1,000)

インターネットリサーチのマクロミルが、全国20~69歳の男女1,000人へ聞いた「第2回 防災意識と備えの実態に関する定点調査」によると、「日ごろからどのくらい『防災』を意識しているか」を尋ねたところ、「とても意識している(8%)」と「やや意識している(50%)」を合わせて58%となりました。社会生活に大きな被害をもたらし、命にも関わる災害への対策意識は約6割の人がもっていましたが、前回行った2017年2月の同調査(69%)からは11ポイント低下しました。

 

大災害への対策強化「していない」人が53%、各項目も減少

図)この1年間で強化した大災害に対する備え(n=1,000)
※上位10個を抜粋、複数回答可

また、「この1年間で強化した大災害への備え」について聞くと、「強化していない」という人が53%に上り、前回調査の38%に比べて15ポイント上昇しました。備えを「強化した」人の強化内容を前回と比べると、「日用品・水・食料品などの備蓄(24.3%→16.2%)」や「ハザードマップの確認(16.4%→8.8%)」「モバイルバッテリーを携帯(17.3%→8.7%)」など、すべての項目で前回調査の結果よりも減少したことが分かりました。

 

大災害への備えは8割と高いまま、強化日に変化

図)大災害に対する備えの状況(n=1,000)

さらに「大災害に対する備えの状況」を尋ねると、80.3%の人が「備えている」と回答。前回2017年2月の82.6%よりも2.3ポイント減少しましたが、多くの人が備えを続けていることが分りました。従来、9月1日の「防災の日」に行なっていた備えの点検は、現在3月11日の「2011年に発生した東日本大震災」の日前後に行なう人が多くなっていると言えそうです。

 

恐れている災害は「地震」が9割、「豪雨・洪水」も半数

図) 恐れている災害(n=1,000)
※5つまで選択可

次に、特に「恐れている災害」について最大5つまで尋ねると、「地震」と回答した人が91%でダントツという結果に。続いて「豪雨・洪水」が54%、「暴風・竜巻」が44.1%となり、ここ数年、国内の各地で大きな被害を与えている災害が上位に入りました。

 

エリア別に見た「恐れている災害」、近年の被害状況が影響

図) 恐れている災害:エリア別(n=1,000)
※5つまで選択可

さらに、前の質問の結果を「北海道、東北」「関東」「中部」「近畿」「中国、四国、九州」の5エリアに分けて見ると、災害への恐怖について地域ごとの状況が明らかに。2017年7月に東北や九州で立て続けに大きな被害を及ぼした豪雨被害の影響からか、「豪雨・洪水」と回答した人の内訳は「北海道、東北地方」と「中国、四国、九州地方」の割合が高くなりました。また「土砂災害」についても、最近被害を受けた「中国、四国、九州地方」で他エリアより高い割合に。一方「恐れている災害」として最も多かった「地震」は、エリアの差は見られませんでした。

 

乳幼児がいる人は半年ごとに防災グッズの点検を

今回の調査結果から、災害時アイテムや備蓄食料をチェックする時期が、かつての9月1日「防災の日」から、3月11日に変わったことがうかがえます。いつ起こるか分からない災害への備えは、家族構成によって必要なものが変わります。出産を控えていたり、乳幼児がいる人は、おむつやミルク、離乳食、衛生用品を中心に9月1日と3月11日の前後で、半年おきに防災グッズのチェックをしておくと良いですね。

 

◇防災意識と備えの実態に関する定点調査 第2回(マクロミル)
https://www.macromill.com/honote/20170801/report.html

 

qufour(クフール)編集部

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