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【折り紙とハサミで切り絵11】テクニック編:きれいな「花」を切ろう

さまざまなパーツの切り方や練習法、きれいに切るためのハサミの使い方など、切り絵のちょっとしたコツをご紹介していく「テクニック編」。2回目の今回は、きれいな「花」を切る練習をしていきます。花は、主役にも脇役にもなるモチーフの1つです。きれいに切れるようになると、作品の幅が広がって、完成度も上がりますよ。頑張って練習してみましょう!最後に花を使った作品も紹介していますよ。

 

紙を折って広げて作る花1:花びらから切りましょう

折り紙を半分に折って切り、広げると左右対称に出来上がる花から練習してみましょう。最初は、写真左側のように紙の折り線に沿って、なだらかな山のような曲線を切ります。これで花びら1枚分の完成です。続けて、写真右側のように折り線から飛び出すような感じで、花びらの形を1枚ずつ切っていきましょう。花びらを切るときは、まず片側から穏やかな曲線を切り、花びらの先端部分で1度ハサミを止めて、紙を回転させてから反対側の曲線を切ると上手く切れますよ。反対側の曲線を、最初に切った側の付け根に戻るように切ったら2枚分の花びらが完成です。練習のときの花の大きさは、切りやすい大きさで大丈夫です。

 

紙を折って広げて作る花2:紙を回しながら切るのがポイント

花びらの曲線を上手に切るコツは、ハサミの位置はなるべく固定して紙を回すように動かしながら切っていくことです。こうすることで、滑らかなカーブが作れますよ。曲線の切り方については、前回の【折り紙とハサミで切り絵10】も参考にしてくださいね。では、「片側の曲線を切る」、「反対側は紙を回すように動かしながら切る」という動きを繰り返して、2枚~3枚の花びらを作ります。次に折り線に沿って茎を作りますので、花びらを切り終えたら、茎との境目をハサミの先端を使ってパチンと切り終えてください。

 

◇【折り紙とハサミで切り絵10】テクニック編:滑らかな「曲線」を切ろう
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162484.html

 

紙を折って広げて作る花3:茎を切りましょう

花びらの下に茎を作ります。紙の折り線と平行になるよう、花の付け根にハサミを入れたら、ハサミの柄に近い方から先端までを使って、1回でサクッと真っ直ぐに茎を切りましょう。練習の最初のうちは、茎の太さは気にせずに切り、慣れてきたら細い茎に挑戦しましょう。茎が細くなるほど、切り絵の印象が繊細になりますよ。茎に葉っぱを付けてみてもいいですね。茎を切ったら紙を切り離して、広げてみましょう。どんな花が出来上がりましたか?

 

絵を描くように切る花1:花びらを好きな形で切りましょう

次は紙を広げたまま、線で絵を描くように、1本の花を切ってみましょう。最初に茎を地面の方から好きな長さで切り、次に花びらを1枚ずつ切って、花の形を作っていきましょう。花びらの形は、片側ごとに曲線のラインを変えたり、先を尖らせてみるなど、好きなように切ってみましょう。下絵を描いたり、頭の中で切りたい形をイメージしてから、切ってもいいですね。

 

絵を描くように切る花2:花びらがバランスよく広がるように

最初の花びらの練習と同じように、花びらを切るときは、紙を回しながら、片側ずつ丁寧に。花全体に花びらがバランスよく広がるように、茎の上側のスペースを、上下左右に大きく使ってみてください。また、花びらの付け根同志があまり開かないようにすると、引き締まったきれいな花になりますよ。花を切ったら、茎の反対側を切って完成させましょう。

 

さまざまな花を、自分流に切ってみましょう

慣れてきたら、花びらの形や枚数を変えてみたり、めしべやおしべを入れてみたりと、自分流にアレンジして、さまざまな花を切る練習をしてみましょう。例えば、茎をくねらせて切ると、風に吹かれているような雰囲気になります。また柄入りの折り紙を使って切るのも楽しいですよ!ぜひトライしてみてくださいね。

 

花をたくさん使った、アレンジ作品紹介

紙を縦半分に折って切るタイプの切り絵です。今回の切り方で言えば、中央の花は広げると左右対称に出来上がるタイプ、両端の花は絵を描くように切るタイプです。花を持つウサギも入れてみました。紙を半分に折って、横に向かって次々に花を切っていくと、切り絵に花畑が広がります。花の大きさや形を好きなように切って、自分だけの花畑を作ってみましょう!花畑の作り方は、【折り紙とハサミで切り絵6】も参考にしてみてくださいね。

 

◇【折り紙とハサミで切り絵6】上級編「小鳥のいる花畑」で飾り模様に挑戦
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162408.html

 

まとめ

練習を始めたころは、思い通りにハサミが動かず、花びらを切り落としてしまうこともあると思いますが、気にせずにどんどん練習を続けましょう。何度も繰り返すうちに、どのくらいまでハサミを入れればいいのかが、感覚で分かるようになってきます。また、実際の花や花の写真を見ながら切るのも、おすすめの練習法です。見たものを自分流に表現できるようになると、切り絵がもっと楽しくなりますよ!

 

コーヒーくん(切り絵・絵本作家)

切り絵・絵本作家「コーヒーくん」として活動中。アートスクールでたまたま出会った切り絵にはまり、以来ハサミでチョキチョキしている毎日です。生活の中で見て癒しになればいいなと、ブログで日々切り絵を披露しています。手製本で絵本を作る創作活動もしています。ブログは「毎日切り絵♪絵本屋さんのコーヒーくん」、minneは「魔法ウサギ by絵本屋さんのコーヒーくん」。