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現役保育士のアイデア、食物アレルギー児の入園・入学前しておきたい準備
2017年 2月 3日 07:30
食物アレルギーのある子どもの入園・入学は、給食がとても心配ですよね。そこで今回は、入園・入学の前にしておきたい事前準備を4つご紹介します。あらかじめ準備しておけば、安心して入園・入学の日を迎えることができますよ。そんな準備現役保育士のアイデア、食物アレルギー児の入園・入学前しておきたい準備
方法を、食物アレルギーの小中高生をもつ現役保育士がお伝えします。
事前に園・学校と話しておくと安心
入園・入学する前に、まずは食物アレルギー対応状況について、園や学校へ電話で問い合わせてみましょう。場合によっては、事前に話し合いの機会を作ってくれるところもあります。今では食物アレルギーに対応してくれる園や学校も、すいぶんと増えていますが、アレルゲン除去のみ、食品の代替え、家庭からの持ち込み食材で代替えなど、対応もさまざまです。また薬の取り扱いが厳しい園や学校もあります。先生、主治医、保護者で連携して、よりよい方法を考えていければいいですね。
事前に給食の様子を見せてもらうと入園・入学後の生活がイメージしやすい
食物アレルギーの子の給食は、お盆の色を変える、表示をする、子ども自身で給食を取りに行くなど、誤食を防ぐさまざまな取り組みがあり、園や学校ごとに異なります。事前に給食時の配膳から、食事、片付けまでを一通り見ておくと、誤食が発生しないようにどこへ気を付ければよいかをイメージしやすくなります。そのうえで給食が始まる前に、子ども自身にも気を付けるポイントを伝えておくといいですよ。
子ども自身に何が食べられないか認識させる
日ごろから一緒に買い物に行き、子ども本人へ食べられる食品・食べられない食品を伝えておくと、早い段階から子ども自身が食物アレルギーを認識できるようになります。大人だけで済ませてしまわないことが、園や学校での誤食防止にもつながりますし、子どもが自分自身で身を守れる、たくましい子どもに育ちますよ。
入園・入学したら伝達事項を書面で渡そう
事前に打ち合わせしておいても、春の異動で先生が変わったり、対応が変わることもあります。先に内容は伝えてあるので、先生同士である程度の内容は伝達されると思いますが、入園・入学直後の先生方はとても忙しいので、伝達事項を紙にまとめて渡すといいですよ。食べられない食品、アレルギー症状が出たときの対応、症状に合わせた薬の飲み方、緊急連絡先、病院の連絡先などがあるといいですね。また先生がお休みした場合など、複数の先生が関わることもあるので、書面で渡すことで、共通認識をもってもらうこともできます。
まとめ
食物アレルギー対応は、園や学校によって本当にさまざまです。給食の提供も、センター方式、自園(校)方式、業者のお弁当などいろいろな形態があるため、できることとできないことがあります。まずは園や学校ができることを優先しながら、こちらからの要望を伝えるといいですよ。やってもらうことが当たり前にならないよう、感謝の気持ちを伝えていくことで、先生とよりよい関係を作る第一歩になります。また子ども自身にも、食物アレルギーがあることを認識させ、とは言えいつか食べられるようになることも伝え、希望を持って園や学校生活を送れるようにしていきたいですね。