老師オグチの家電カンフー
探られると痛いHDDを自前で処分してみた
2023年9月13日 08:05
人生いろいろと面倒くさいことばかり。リストアップすれば1,000個ぐらいありそうですが、そこに入ってくるのが、ハードディスク(HDD)のデータ消去です。
表向きにはデータが消えていても、市販のツールなどを使ってデータを復元することができるため、悪意のある人の手に渡れば、プライバシーデータが漏えいしてしまいます。
HDDを安全に処分するには、いくつかの方法があります。まずは専用ツールを用いて完全にデータを消去する方法。ヤフオク! やメルカリで売却するなら、この方法が確実ですが、ツールの購入や作業時間が必要です。
次に考えられるのは、専門の業者に依頼する方法。ビックカメラなどの量販店では、専用の機械を用いてHDDの記録面を破壊してくれるサービスを実施しています。料金は1台あたり1,000円~1,500円が相場。秋葉原にある「秋葉原最終処分場。」では1台100円と格安ですが、秋葉原までの往復に交通費がかかります。
もっとも安く済むのは、自分でHDDの記録面を直接破壊する方法です。そのまま不燃ゴミに出せば、基本コストはかかりません。うちにも、NASから取り出したHDDが2つほど放置されており、最後の方法で処分することにしました。
こちらも、HDD本体の上からドリルで穴を開ける、もしくはHDDを分解して記録面を直接破壊するなど、いくつかの方法がありますが、ドリルで穴を開けるのは危険が伴うので後者を取ることに。
ただ、ここでも問題があり、HDDに使われているトルクスネジという星型のネジのドライバーを持っていない。購入すると1,000円前後するのですが、なんとダイソーで税込220円で売られているのを発見。とりあえず2台のHDDを処分するので、1台あたり110円で済む計算です。
分解手順は写真をご覧下さい。最初、プラッタ(磁気ディスク)を叩いて割ろうとしましたが、固くて割れないので、カッターナイフで表面に切り傷を付けました。実際これで読み取りはほぼ不可能になるそうですし、ここまでバラされたHDDからデータを復元しようとする人もいないでしょう。個人的な黒歴史は入っているかもしれませんが、国家機密を扱う重要人物でもアイドルでもないですから。
作業にかかった時間は、2台で30分ほど。手間や時間というコストは発生しますが、今回はジャニーズ事務所の会見を横目で見ながらの作業でしたので、実質的な時間コストはほぼゼロ。人生の黒歴史やトラウマも、HDDのデータぐらい簡単に消えてくれたらいいのにね。