老師オグチの家電カンフー
カメラに残っていた18年前のフィルムを現像したらエモかった
2023年2月8日 07:05
昔使っていた古い一眼レフカメラが防湿庫から発掘されました。キヤノンの「EOS 5 QD」。発売日は1992年11月で、おそらく93年ぐらいに購入したものです。プライベートはもちろん、雑誌の取材など仕事で使っておりました。まだデジカメが出てくる前、Windowsは3.1の時代です。
中にフィルムが残っていましたが、電池切れで動作せず。新たに電池(リチウム電池の2CR5)を購入してセットしたところ、ディスプレイが表示されました。デジカメ世代には意味不明かもしれませんが、写真に日付を入れるクオーツデート機能はまた別の電池(CR2025)で動いており、こちらも切れています。シャッターを切ったところ、すでにフィルムを使い切っていたらしく、「ウィーーーン」と懐かしい音をさせながら巻き取られていきました。
このフィルム、一体何が写っているのか自分でも分からず、現像・プリントに出してみることにしました。とはいえ、家の近所にあった写真屋さんはすでに廃業しています。徒歩で30分ほどの駅にあるパレットプラザへ。しかし、ここの店には現像の機械がなく「仕上がりまで1週間かかる」と言われ、さらに電車に乗って別の店へ。デジカメやスマホの普及を思い知らされます。
2駅隣のパレットプラザで現像とプリントをお願いする際、「軽く10年以上前のフィルムなので、何も写っていない可能性もあります」と言ったところ、「真っ黒なものはプリントしないようにしますね」と対応いただきました。写っているのがゼロだったら恥ずかしいな、黒歴史の写真だったらどうしよう、と思いながら待つこと1時間。
受け取った写真は、周囲が白っぽくなっていましたが、小さい頃の我が子の姿が確認できました。おそらく2004年か2005年、今から18年ほど前の写真です。もう上の娘なんて成人してますからね。フィルムってタイムカプセルだなと、富士フイルムの技術力にも感嘆することしきり。白っぽさも、ある種のエフェクトと考えられなくもない。ケミカルなエフェクト。娘にLINEで送ったら「エモいwwwww」という反応が返ってきました。まぁいろんな意味でエモいよね。