老師オグチの家電カンフー
「例の電マ」を清く正しく使ってみた
2020年9月2日 08:00
どうにも肩こりがひどいのでマッサージ機を買いました。世の中には、様々なタイプのマッサージ機が存在しています。マッサージチェアーから、手軽なクッションタイプ、椅子などに置いて使うタイプ、手や足など特定の部位に特化したタイプなど、多様化が進んでいるのです。
しかし、今回買ったのはシンプル・イズ・ベストのハンディタイプ。Amazon.co.jpで「電動マッサージ機」と検索したところ、比較的上の方に表示されたのが“例の電マ”です。ここはAV Watchではなく家電 Watchなので(?)、詳しい説明は控えますが、成人男性向け動画コンテンツにておなじみのアレです。
その製品は大東電機工業「スライヴ MD-01」。AC電源で使用する昔ながらのハンディマッサージ機で、価格はAmazon.co.jpで1,980円(税込)とリーズナブル。ロングセラーなので耐久性も高そうです。唯一かつ最大の弱点は、世間に“例の電マ”として認知されていることでしょうか。わが家には年頃の子どももいるので躊躇しましたが、心に一点の曇りもないのでポチりました。
取扱説明書から正しい使用方法をご紹介しましょう。使用目的は「あんま、マッサージの代用」、効果は「疲労回復、血行をよくする、筋肉の疲れをとる、筋肉のこりをほぐす、神経痛、筋肉痛の痛みの緩解」とあります。使用例は、「首・肩、背中・腰、ふくらはぎ」で、頭や胸、腹、骨部へは使用しないでくださいと書かれています。パワーが強いので、骨に当てると脊髄の損傷や、高齢者の場合は骨折を引き起こすこともあるそうです。
シンプルに振動を起こすだけのマッサージ機ですが、仕事の合間にちょっと肩や腰をほぐすのには最適です。場所もとりませんし。皆さんも仕事場で堂々と、清く正しく使ってみてはいかがでしょうか。
歴史をさかのぼれば、電動マッサージ機は19世紀末イギリスで、当時の“ヒステリーを和らげる医療行為”として開発されたそうなので、例の使い方も間違いではなさそうです。むしろ、モーターが進化したことで、小型でも筋肉をほぐせるようになり、あんま用途に使われるようになったと考えるのが自然かもしれません。
いずれにせよ、人の目が気になって購入をためらう人も一定数いることでしょう。「スライヴ MD-01」は、人を選ぶ逸品なのです。