藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

開けてすぐに除菌お掃除、スプレーとクロスのセットが役に立つ

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
KBセーレン 除菌用おそうじセット

コロナ禍の何がつらいって、考えなければならないことが増えたことだ。と、おとといくらいにハッと自覚した。

考えたり、決めたり、判断したりする「頭のいとなみ」というのは正直おしなべて疲れる。アレルギーの発症メカニズムなどの比喩に使われるバケツ──バケツいっぱいになったから××する(「バケツ理論」というらしい。医学的には正確ではないようだが)──に近しい疲労の閾値を頭にも感じる。

新しいこと、未知なることを知らねばならぬ。しかも命がかかっているやもしれぬ。知って考えて決めてそのリスクを判断しなければならぬ。その負荷、量に「もーイヤ」「もー考えたくない」という瞬間が来たる。脳のバケツ決壊のときである。

加えて。コロナ禍が増やしたのは、考えなければならないことだけではない。「やらなければならないこと」もまた増えた。そのひとつが「(なにかにくっついたかも知れない)ウイルスを除去する」作業である。

今回ご紹介するのは、この「ウイルス除去的掃除」をする際にも役立つ、パッケージを開けたらそのまま使える「除菌スプレー」と「マイクロファイバークロス」のセットだ。

マイクロファイバークロスは、世界を牽引するリーディングカンパニー製の非常に精度の高い製品(乾拭きだけでも汚れ除去力が高い)で、これに弱アルカリ性の除菌剤がセットされている。つまりノー思考で対処できる。手を動かす作業は必要だが脳への負荷は低い。

クロスは用途に応じた2つを同梱

ウイルスを伝播させやすい私たちの手指が触れる箇所、複数人で使ったり過ごしたりする空間のそれは、なるべく高頻度に拭き取りの掃除を行なうことが、新型コロナウイルス感染症のみならず、各種感染症への曝露リスクを有意に下げることには疑いがない。

ちなみに「除菌剤」で除去できるのは菌(細菌)でありウイルスではないのでは? と言葉の定義にこだわりたい人もいるかも知れない。厚生労働省のサイトによれば「『除菌』は、菌やウイルスの数を減らすことです」とのことなので、適宜活用されたい。

また、使用後のマイクロファイバークロスはざっと手洗いで大きな汚れを落としたら洗濯機で洗濯できるが、クロスの効果が落ちるので、その際は柔軟剤を使わないように注意してほしい。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして17年目。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は家事サービス、商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、中3、小5、小1の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。