e-bike日々徒然

ドライブユニットに蓄積されたe-bikeのデータを診断ツールで見てみた♪

e-bikeの心臓部であるドライブユニット。単なるアシスト用モーターと考えがちですが、様々なデータが記録されている「e-bikeの頭脳部」でもあります。例えばボッシュのドライブユニットであるActive Line PlusやPerformance Line CXの中には、e-bike車体や走行に関する様々なデータが記録されています。

それらのデータは、ボッシュ純正の「診断ツール」を使うことで見ることができます。ただしe-bike車体オーナーがこの診断ツールを使って見ることはできません。診断ツールの使用に対応した販売店などでなら、見ることができる可能性があります。

ざっくり言えば「ボッシュ製ドライブユニット搭載のe-bikeを買ったお店にて、そのお店が診断ツール使用に対応していたら、見せてもらえるかもしれない」てな感じ。ちょっと書き方が曖昧なのは、診断ツールでデータ表示させてそれをお客様に見せることは、正規のサービスではないから。本来、診断ツールはメンテナンスなどのための販売店向けのもの。ボッシュが「販売店さんがメンテナンス等の際に診断ツールで表示した内容は、お客様に見せて“も”いいですよ」としています。

とまあ細かいコトをぐじゃぐじゃ書きましたが、診断ツールを使うとどんなデータが見られるの? ということですね。早速画像で見ていきましょう♪

↑上の画像のように、各コンポーネンツ名や詳細設定の様子などを一覧表示できます。その他、メンテナンス時に必要な情報なども表示されます。

で、e-bikeオーナーにとってオモシロいのが、走行関係のデータ。実走行に基づいたログデータをわかりやすいカタチで一望できます。↓こんな感じで。

オドメーター(積算走行距離計)データや各アシストモードが実際に稼働したパーセンテージなどが一目瞭然!!! ちなみに、上のデータはe-bikeでもナゼか「なるべくアシストに頼らず走るゼ!!!」と頑張るe-bike部の根性野郎こと清水氏のもの。走行距離約600kmのうち、アシストなしで走った距離が約430kmもあります。ライダーの個性がそのまま反映されてオモシロいですね~♪

筆者の場合、Vektron S10をカスタマイズした際、お店の方にお願いしてデータを見せてもらいました。筆者のVektron S10のデータは↓こんな感じ(表示設定を英語にしてしまいました)。

筆者の場合、「e-bikeドライブユニットにおんぶに抱っこ」でなるべくラクに走りたい派。なので、Turboモードばっかり使っているハズ……と思いましたが、そうでもありませんでした。上の画像のとおり、SportモードとTourモードを中心に使っていたのでした。

また、走行距離約680km中、約410kmが「アシストを使わず走った距離」になっています。半分以上アシストなし? えっ!? 私のアシスト……少な過ぎ? みたいな。

ただ、考えてみたら思い当たることがありました。Vektron S10の走行はほとんどJR青梅駅・奥多摩湖間の往復サイクリング。行きはヒルクライムで、帰りはダウンヒル。全然漕がないで走行していることがけっこーあったのでした。

てな感じで非常に興味深いボッシュ診断ツールによるe-bikeデータ表示。もしボッシュ製ドライブユニット搭載のe-bikeのオーナーで、購入したお店が診断ツールの使用に対応していたら、「私のe-bikeのデータ、見せてもらえませんか?」とお願いして、ドライブユニット内部のひみつのデータ(!?)を見せてもらいましょう♪

スタパ齋藤