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東芝、60年追求した“かまど炊きの味”を実現するIHジャー炊飯器

真空圧力IHジャー炊飯器 RC-10ZWH

 東芝ホームテクノは、IHジャー炊飯器「真空圧力IHジャー炊飯器 RC-10ZWH」を2015年1月中旬より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は14万円前後(税抜)。

 5.5合炊きの炊飯器。60年追求し続けた「かまど炊きの味」の集大成として、羽釜の形を手本とした内釜「備長炭かまど本羽釜」を採用した。

 備長炭かまど本羽釜は、発熱効率の良い「鉄」と遠赤効果のある「備長炭」を採用。内釜上部の空間を従来機種「RC-10VWG」より約25%拡大することで、沸騰し始めの加熱量を従来比で約28%向上している。かまど炊きの上手な炊飯方法として知られる「はじめチョロチョロ、なかパッパ」の「なかパッパ」で沸騰を持続させ、お米の持つ旨み成分(おねば)を引き出すという。羽釜同様、内釜の周囲に羽根を設け、内釜を支えつつ周囲を高温に保つ。

【お詫びと訂正 12月4日】
 記事初出時、従来機種として「RC-10VWG/RC-10ZWH」と記載しておりました。正しくは「RC-10VWG」です。お詫びして訂正いたします。

羽釜(左)と備長炭かまど本羽釜(右)
1,400Wの大火力により連続加熱を行なう

 内蓋、内枠リング、内釜の外面に「備長炭入り遠赤外線コーティング」を採用。羽に密接する箇所に「羽釜ヒーター」を設けて側面からも加熱し、熱を逃がさない。保温時の結露を抑え、ごはんのベチャつきも抑えられるという。

 さらに、独自の真空ポンプで内釜内の空気を抜き、加熱前の「ひたし」時に減圧を繰り返してお米の芯まで吸水させて、お米本来の旨みを引き出す「真空うまみ引き出し」を採用する。

備長炭入り遠赤外線コーティングと羽釜ヒーターで保温する
吸水時、独自の真空ポンプで内釜内部の減圧を繰り返す

 炊飯コースは、白米・無洗米・玄米(かまど名人コースのみ)、かまど名人(しゃっきり・ややしゃっきり・ややもちもち・もちもち)、炊込み、おこげ、そくうま、ecoモード(出荷時コース)、おかゆを用意する。

 そのほか、沸騰力を高め“カニ穴”を作る「釜底WAVE加工」や、炊飯コースに合わせて圧力を制御する「圧力可変コントロール」、ごはんの黄ばみやニオイの発生、乾燥を防ぐ「真空美白保温」などの機能や、操作部に静電タッチパネルを採用した「スマートタッチパネル」を従来機種より継承する。

 本体サイズは274×364×248mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は約8.8kg。消費電力は1,420W。内釜の厚さは7mm、WAVE加工は14本、カラーはグランホワイト。

 また、備長炭入り遠赤外線コーティングを内釜の一部に施した「真空圧力IHジャー炊飯器 RC-10ZPH」を同時に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は12万円前後。

 RC-10ZWHより、内釜の厚さが5mmと薄く、WAVE加工も7本に減り、スマートタッチパネルも省かれている。カラーはグランブラウンとグランレッド。

RC-10ZPH グランブラウン
グランレッド

中野 信二