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ルンバに続く第2の掃除ロボット床拭き専用「ブラーバ」
(2014/7/1 14:59)
雑巾がけのような前後の水拭き動作を実現
セールス・オンデマンドは、米国アイロボット社の床拭き専用のロボット掃除機「ブラーバ380j B380065」を7月4日より発売する。アイロボットストアでの販売価格は33,000円(税抜)。
ルンバを展開するアイロボット社の掃除ロボット新モデル。ブラーバは、フローリングやタイルなどの固い床を自動で床拭きするロボット。掃除機のような吸引モードは備えておらず、床拭き専用の製品となる。
本体にはウエットモードとドライモードの2モードを搭載。ウエットモードは、人がモップ掛けするように前後に動きながら移動。水を補給する専用のタンクが搭載されているため、広い床面を掃除するときもクロスが乾くことなく、水拭きできる。ウエットモードの稼働面積は約20畳で、最大稼働時間は約2.5時間。
ドライモードは、直線的に部屋の中を往復しながら掃除する。同梱される専用のドライクロスあるいは、市販のフローリング用シートを使うこともできる。稼働面積は約56畳で、最大稼働時間は約4時間。
なお、本体にはルンバのように掃除終了後に自動で充電スタンドに戻る機能は搭載されていない。掃除終了後は、掃除を開始した地点に戻るという。
独自のマッピングテクノロジー「NorthStar ナビゲーションシステム」を採用
本体動作は独自のマッピングテクノロジー「NorthStar ナビゲーションシステム」を採用。NorthStar(北極星)のような動かない絶対的な座標を設けることで、正確な位置情報を把握するというもので、動作時は同梱のNorthStarキューブを室内に配置する必要がある。NorthStarキューブが天井に向けて赤外線を照射し、その赤外線のポイントを本体センサーで認識することで、拭き掃除に最適な動作を行なうという。
また、NorthStarキューブを追加することで、ドライモード選択時の掃除面積を最大112畳まで拡大することもできる。ただし、ウェットモード時は、水分補給が一定の量しかできないため、掃除面積を拡大することはできない。NorthStarキューブの電源は単二電池2本で、単体で追加購入する場合の価格は5,400円(税抜)。
充電は、付属の急速充電スタンドを使うか、本体に直接アダプタを差し込むかの2種類の方法が用意されている。急速充電スタンド使用時の充電時間は約2時間、アダプタを使った場合約4時間。
B5サイズのコンパクトボディ
使い勝手の面では、本体サイズを244×216×79mm(幅×奥行き×高さ)のB5大のサイズとした。家具の下やダイニングチェアの脚周りなど狭い場所でも清掃することができる。また、吸引機能がない分、運転音が静かな点も特徴。「図書館と同じレベルの静かさ」のため、幼い子供やペットがいても安心して使えるという。
重量は1.8kgで、持ち運びに便利なハンドルを備える。
そのほか、段差センサーで玄関などの段差を自動で回避する機能、ラグやカーペットを掃除しないように高さ3mm以上の段差を回避する機能を備える。
世界30カ国で発売
ブラーバは、アイロボットが2010年に買収したEvolution Logistics社がもともと開発したもので、買収後にアイロボットが改良し、昨年8月にアメリカで発売されたもの。その後、欧米を中心に世界30カ国で販売されている。
今回の日本市場に投入に関してセールス・オンデマンド 代表取締役社長 室崎肇氏は、「もともと、フローリングやタイルなどのハードフロアーは欧米が中心だったが、日本の住宅においてもフローリングは7割まで伸長している。日本は靴を脱ぐ文化のため、欧米よりも床掃除へのニーズが高い。実際、週に1回以上床を水拭きしている人は6割を超えるというデータもある。第二のルンバとして日本市場への普及を図る」と話した。
なお、ブラーバは当初アイロボットストアでのみ販売される。
これは、「新ジャンルの製品であり、まずはユーザーと直接コミュニケーションが取りたい。ユーザーからの質問やサポートにも応えられる公式サイトが最適」という考えからだという。