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パナソニック、「チャージ機能付ソーラーランタン」を今秋に発売予定

~アジア/アフリカの無電化地域に灯りと電源を供給

チャージ機能付ソーラーランタン

 パナソニックは、「チャージ機能付ソーラーランタン」の開発を発表した。アジアやアフリカなどの無電化地域のマーケティング活動を行ない、今秋に発売される予定。また、6月に横浜で開催される「第5回 アフリカ開発会議(TICAD V)の公式サイドイベントに参考出品される。

 世界の無電化地域に住む人の人口は約13.2億人とされており、世界人口の約20%に相当する。

 無電化地域では、照明として灯油ランプが普及しているが、明るさが不十分であり、煙による健康被害や、火事の危険もある。また、これらの地域では通信手段として携帯電話の普及が進んでいるが、充電インフラが整っていない。

 チャージ機能付ソーラーランタンは、日中に太陽電池で発電して充電池に蓄電し、夜間の灯りや携帯電話などの小型機器の充電用電源としても機能する。これにより、無電化地域にクリーンで安心な灯りと、電源を安定して供給できる。

 今後は、商品化にむけて携帯電話等への充電機能を備えた上で、灯りの明るさやバッテリーの充電時間と駆動時間など、無電化地域での生活照明として遜色のない仕様を実現するとしている。

 パナソニックでは、チャージ機能付ソーラーランタンを皮切りに、無電化地域に暮らす人々の生活向上にむけて、BPO(Base of the Pyramid:途上国の低所得者層)市場の開拓を進めるとしている。

 なお、パナソニックは、創業100周年の2018年に向け、「ソーラーランタン10万台プロジェクト」を開始しており、ソーラーを活用した照明の寄贈を行なっている。

伊達 浩二