やじうまミニレビュー
ツジ・アクト「缶のガス抜きCan-Be」
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ツジ・アクト「缶のガス抜きCan-Be」(写真下) |
スプレー缶の捨て方は、残量が無くなるまで出し切り、燃えるゴミなどとは別に、分別して捨てるというのが一般的。市区町村によっては、缶に穴を開けるというケースもある。
しかし、この最後まで使い切るというのが結構面倒。スプレーの残液やガスを出し切るために指でプッシュし続けるのは、意外と時間がかかり、疲れてしまう。かといって残量を残したまま捨てるわけにもいかないので、家には捨てられないままのスプレー缶が多く残ってしまっている。
そんな人が多いのだろうか、ホームセンターなどに行くと、スプレー缶のガス抜き用のグッズがいろいろ並んでいる。今回はその中から、ツジ・アクトの「缶のガス抜きCan-Be」(以下、Can-Be)という製品を紹介しよう。
メーカー | ツジ・アクト |
製品名 | 缶のガス抜きCan-Be CB-24B |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 350円 |
Can-Beの本体は65×10mm(直径×幅)の円形で、青色の本体部には穴が開いている。この穴にスプレー缶の吹出口を入れて押し込むことで、缶に残った残液とガスを出すことができる。また、半透明のカバーの中には2つの刃が付いており、これを使って缶に穴を開けることができる。1個で2通りのガスの抜き方ができるというわけだ。
重量は26gと非常に軽く、片手で簡単に持てる。刃は鋭いが、半透明のカバーがあるので、簡単には手が触れない構造になっている。カバーは樹脂製で柔らかい。
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Can-Beのパッケージ | 本体は手のひらサイズでとても軽い |
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写真中央部の細い穴にスプレー缶のノズルを入れて押し込む | 缶を開ける場合には、白いカバー内部の刃を使う |
まずは一度使ってみよう。スプレー缶のキャップを取り、スプレー缶のノズルを青色の穴の部分に入れ、押しこむ。すると、スプレーからはシューという音が鳴り、ガスが出る。指でプッシュするよりも非常にラク。Can-Beの面積は指よりも広いため、一カ所に掛かる圧力が分散されるのだろう。説明書のイラストには両手でやるよう描かれていたが、片手でも問題なし。いつもより簡単にガスが抜けた。
ここで気づいたのが、スプレーの残液が手に掛からなかった点。なぜかと思ったら、Can-Beのノズル穴には先があって、本体内のスペースにつながっている。残液はすべてこのスペースに流れるため、Can-Beの表面には出てこないのだ。こうした細かいところも配慮されていることに驚いた。
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スプレーをCan-Beに押し込み、ガスを出しているところ。パッケージには両手で使うイラストが描かれていたが、写真のように片手でも大丈夫。指で押すよりもラクだ | 残液は、本体内のスペースに送られる。そのため、押している面に残液が流れてこない |
缶に穴を開ける場合は、缶の底部にCan-Beの外側の刃を掛け、中央の刃で缶を刺す。缶は硬いかと思いきや、刃はスッと簡単に入ってしまう。すでに本体のノズル穴でほとんどのスプレーを出しきっているため、穴から出てきたガスは“スッ”というわずかなものだった。
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缶に穴を開ける際は、缶をひっくり返し、外側の刃を引っ掛けて、中央の刃で穴を開ける | 穴を2カ所開けてみた。開けた際にはわずかに残ったガスが“スッ”っと出てくる |
シンプルな製品なので特にコレといった不満点はないが、何しろガスを扱うものなので、火気のない屋外で使うこと、穴を開ける際は使い切ってから行なうことなど、安全面には注意したい。また市区町村によっては、缶に穴を開ける必要がなかったり、逆に缶に穴を開けないよう指示しているところもある。東京都でも地域によって捨て方はまちまちなので、住んでいるところのルールに従っていただきたい。
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これまで面倒くさくて処理できなかったスプレー缶も、Can-Beを使って残量をカラにして捨てられるようになった。なぜ花王の育毛トニックばかりなのかについては、そっとしておいてほしい |
面倒くさかったスプレー缶の処理だが、このCan-Beのおかげでボタンを押し続ける手間が減り、ラクに処理できるようになった。対応する缶も多く、てっぺんのキャップを外せば、育毛トニックやボディスプレー、ムースでも何でも使えた。200円~300円程度で買えるという安さも魅力的だ。スプレー缶の処理に困っている方におすすめしたい。
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2012年 10月 24日 00:00
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