やじうまミニレビュー
多色ボールペンをスタイラスペンにもできる「SMART-TIP」
by 片岡 義明(2014/4/10 07:00)
スマートフォンやタブレットの普及にともなって人気を集めているスタイラスペン。仕事や勉強のときに、スタイラスペンとボールペンの2本を持ち替えながら使っている人も多いと思う。そんな煩わしさを解消するグッズが、今回紹介する「SMART-TIP」だ。
メーカー | UNUS PRODUCT SERVICE |
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製品名 | SMART-TIP |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,620円 |
SMART-TIPは、多色ボールペンのグリップから先の部分を付け替えることで、スタイラス機能を追加できるグッズだ。グリップから先の部分を付け替えても、ボールペンの芯はそのまま使える。現在のところ、パイロットの「フリクションボール3」、三菱鉛筆の「ジェットストリーム3」、ゼブラの「スラリ4C」の3メーカーのボールペンのみに対応している。
対応するSMART-TIPは、「フリクションボール3」には「ST-PF3C」、「ジェットストリーム3」には「ST-UJ3C」、「スラリ4C」には「ST-ZS4C」と決まっており、購入する際は各ボールペンに合ったものを選ぶ必要がある。今回のレビューではジェットストリーム3用を使っている。
SMART-TIPのグリップ部分はアルミ製で、手に持つと金属の冷たい質感が伝わってくる。カラーはつや消しのブラックで、各ボールペンに違和感なく取り付けられる。SMART-TIPのペン先は「E-TIP (Electric-Tip)」と呼ばれるもので、グリップ部分には柔らかいゴムを使用しており、この部分だけを交換できる。
取り付けは、ボールペンのグリップから先の部分を取り外してSMART-TIPをねじ込むだけ。簡単に回して取り付けられる。各社のボールペンごとに専用の製品が用意されているだけあって、取り付けた状態でも継ぎ目は目立たない。ノックして芯が出る機構にも影響はなく、スムーズに芯を出し入れできる。
グリップの部分が金属製のためか、取り付けると元の状態から重量バランスが変わり、先端部分が少し重く感じるが、ボールペンの芯は変わっていないので、書き心地そのものはほとんど変わらない。
ただ、少し気になったのがペン先の形状だ。ジェットストリーム3のペン先は円錐のような形で細くなっているのに対し、ペン先は丸みがあり太いため、ボールペンの芯の先端部分をペン先が覆い隠し、文字が見えづらくなる。
スマートフォンやタブレット用のタッチペンとして使う場合は、ノックして芯を引っ込めるだけですぐに使用可能となる。前述した通り先端部分が柔らかく、液晶パネルに押しつけると潰れるが、実に滑らかで書きやすい。保護シートの上でも滑らかにペン先が滑るので、思い通りに字を書ける。タブレットだけでなく、スマートフォンの小さな画面でも細かい文字を書くことができた。
ペン先が広く柔らかいので、もっと反応が悪いと思っていたが、レスポンスも良く軽快に筆を運べる。これなら会議のメモなどもすばやく記録できるだろう。SMART-TIPを使ってスマートフォンやタブレット上に書いているときに、手帳やメモ帳にも書き残しておきたいと思っても、SMART-TIPならばワンタッチでボールペンの芯を出せるので、思考の邪魔をされることがなく、実に快適だ。
SMART-TIPの価格はAmazonで1,620円。ボールペンのグリップから先の部分にこれだけのお金を支払うのは少し抵抗があるかもしれないが、金属製で質感も高く、作りもしっかりしているので実物を手にすると納得できる。手持ちのボールペンの書き心地はそのままに、高品質のスタイラスペンを使いたいという人にはおすすめだ。