やじうまミニレビュー

レアック・ジャパン「reina カルボシェーカー」

~卵と生クリーム、粉チーズだけで簡単にソースを作れる
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


レアック・ジャパン「reina カルボシェーカー」

 1番好きなパスタの味は何? と聞かれたら、懐かしのナポリタンやミートソースだろうか。あるいは、イタリア料理店で見かけるガーリック風味のペペロンチーニや、唐辛子がピリリと辛いトマトのアラビアータだろうか。

 私の場合は、クリーミーでこってりした味わいのカルボナーラが1番。本日取り上げるのは、そんなカルボナーラ好きにはたまらないアイテムだ。レアック・ジャパンの「reina カルボシェーカー(以下、カルボシェイカー)」は、自宅で簡単に、かつ少ない材料でカルボナーラソースが作れるシェイカーだ。

 


メーカーレアック・ジャパン
製品名reina カルボシェーカー
購入場所Amazon.co.jp
購入価格819円

 日本で一般的な“カルボナーラ”といえば、チーズをふんだんに使った白いソースの上に、粗びきこしょうがかかっていて、具は厚切りのベーコンというもの。店によっては、上に半熟卵がのっかっていたりする。カルボシェイカーでは、このカルボナーラソースを、本体を振るだけで簡単に作れるのだ。

 ちなみにこの製品、お笑い芸人「北陽」の「虻川さん」のご主人で、東京・恵比寿のイタリアンレストラン「オステリア ルッカ」のオーナーシェフである、桝谷周一郎氏がプロデュースしたものだという。

 本体サイズは85×94×172mm(幅×奥行き×高さ)、重量は87g。本体には中ブタとフタ、簡単なレシピ集が同梱している。耐熱温度は本体が120℃、中ブタとフタは70℃だ。フタのカラーは、今回選んだレッドのほかに、オレンジとグリーンも用意されている。

 本体側面には、「カルボナーラ/トマトカルボナーラ/たらこクリームパスタ」という3種のパスタのそれぞれのレシピが記載されている。それぞれ、1人分と2人分の分量も記されている。

左が本体。右上が中ブタ、右下がフタ簡単なレシピ集が付属する
本体側面には「カルボナーラ/トマトカルボナーラ/たらこクリームパスタ」の3種のパスタの材料と分量が書かれている

 さっそくカルボナーラを作ってみよう。必要な材料は、生クリームと卵黄、粉チーズの3つだけ。粉チーズはフタの、生クリームは本体の、それぞれ所定の目盛まで入れれば良いだけだ。卵黄は、内フタを使えば簡単に卵白とに分離できる。今回は2人分作ったので、生クリームは80ml、粉チーズは40g、卵は2個使った。

粉チーズはフタの目盛りまで入れる生クリームは本体の目盛りまで入れる卵黄は、内フタを使えば簡単に卵白とに分離できる

 3つの材料をカルボシェイカーに入れたら、しっかりフタを閉じてシェイクする。フタは、外すのに力がいるほどしっかり閉じる。きちんと取り付けておけば、漏れたりこぼれたりということはないだろう。しばらく振っていると、乳白色のなめらかなソースに仕上がった。

3つの材料をカルボシェイカーに入れたところ中フタは、ソースを泡立てる効果があるというしばらく振っていると、乳白色のなめらかなソースに仕上がる

 できあがったソースは、茹で立てのスパゲッティと、あらかじめ焦げ目が付くまで炒め、コンソメを溶いた湯で煮たせておいたベーコンと絡める。

 完成したカルボナーラは、とってもクリーミーな味わい。シェイクした時に軽く泡立ったからだろうか、ソースはふわっと軽く、滑らかな舌触り。チーズのほんのりとした塩気とベーコンの茹で汁、そしてシェイクしたソースが混ざり合って美味しい。塩辛くなく、最後の一滴までソースを飲み干してしまった。

とってもクリーミーな味わいのカルボナーラに仕上がった。塩辛くなく、ソースは最後の一滴まで飲み干してしまった。なお、ベーコンの代わりに、塩漬けしたバラ肉であるパンチェッタでも良いソースはシェイクによって軽く泡立っている。ふわっと軽く、滑らかな舌触りだ。ちなみに今回はレンジでパスタを茹でた(以前レビューで紹介したアイテムを使った)ため、鍋で大量の湯を沸かす時間と手間も省けた

 味はもちろんだが、拍子抜けするほど少ない材料で作れた点も気に入った。卵と粉チーズはたいてい冷蔵庫にストックがあるため、生クリームだけ買ってくれば材料が揃う。また、分量は目盛りのとおりに入れるだけで、味にムラが出ないのも良い。

 正直これまで我が家では、手軽なレトルトのカルボナーラソースで済ませてしまうことが多かったが、カルボシェイカーがあれば、冷蔵庫にストックした食材を使えるので経済的だし、何よりソースの新鮮さが違う。ほかにも、トマトピューレとオリーブオイルを混ぜたトマトカルボナーラや、和風のたらこクリームパスタなど、アレンジが効くため、味にも飽きない。

たらこクリームパスタはさらに簡単に作れる。生クリームまたは牛乳に、バターひとかけ&粉末コンソメ少々を入れて、レンジで1分弱加熱。そこに、ほぐしたたらこを入れ、茹でたパスタにあえるだけ。少ない材料で新鮮なパスタソースができあがる辛子明太子の和風クリームパスタ。たらこの代わりに辛子明太子を使った。無着色の辛子明太子だからだろうか、明太子の粒々が写真ではわかりにくくて、申し訳ない

 ちょっと残念だったのは、使った後の洗いにくさだ。特に中フタの細かい隙間や、フタ内側の凸凹には、粉チーズなどが挟まると厄介なので、使ったらすぐに水で濯いだほうが良い。

 また注意しておきたいのは、粉チーズを一度に大量に使うこと。たとえば、カルボナーラを2人分作る際には、粉チーズが40g必要で、これは市販のパルメザンチーズ(私の家にあったのは容量80g)の約半分に当たる。いざ作る時になって、粉チーズが足りませんでした……なんてことにならないよう、あらかじめ確認しておきたい。

 しかし、自宅で新鮮なパスタのソースを手軽に作れるなんて、良い時代になったものだとつくづく思う。私が物心ついた1980年代後半のイタメシブームの頃は、家の近所にイタリア料理店ができただけで、行列ができていたものだ。それが今や、街中のファミレスでも本格的なパスタが味わえる。カルボナーラも、ファミレスのメニューの中で見かけることは多い。だからこそ、より手軽に、気張らずに、カルボナーラの味を自宅で再現したいというニーズがあるのだろう。

 家で美味しいカルボナーラが食べたい、手軽に新鮮なソースを味わいたいという方は、ぜひ「reina カルボシェーカー」を試して頂きたい。







2012年 2月 8日   00:00