やじうまミニレビュー

コンテック「LED付コンパクト顕微鏡」

~屋外でもくっきり見える携帯用ミニ顕微鏡
by 林 佑樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


KONTEC「LED付コンパクト顕微鏡 HE-18」

 ミクロの世界は、いくつになっても興味の対象だ。散歩中に見かける植物、あるいは道端の砂利といった些細なものでも、顕微鏡でググっと迫ってみると、まったく違う世界が広がっている。

 とはいっても、顕微鏡はそうカンタンに持ち歩けるものではなく、見たいと思ったときにミクロの世界が覗けるわけではない。そこで今回は、小型の顕微鏡「LED付コンパクト顕微鏡」という商品を紹介しよう。


メーカーKONTEC(コンテック)
製品名LED付コンパクト顕微鏡 HE-18
価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,480円

 LED付コンパクト顕微鏡は、その名の通り32×22×88mm(幅×奥行×高さ)と、コンパクトサイズが特徴の顕微鏡だ。普通の顕微鏡のように対象物をプレパラートに載せるのではなく、望遠鏡のように片目で除く簡易的なスタイルだが、その分携行性が高く、お散歩のときにポケットにもスッとしまえてしまう。重量も電池込みで約25gと、まったく邪魔にならない。

 本製品はコンパクトさに加え、LEDが1基搭載されている点も特徴。暗い場所でも使えるし、対象物も鮮明に映すことができる。LEDはかなり明るいが、連続点灯時間は約4時間とやや短め。とはいえ、一度に長時間使うものでもないので、ちょっとだけミクロの世界を楽しむには十分な駆動時間といえるだろう。なお電源には、ボタン電池(SR41W×3個) を採用している。

操作部はすべて側面に集中している。上から、60~100倍まで調節できる「ZOOM(ズーム)ダイヤル」、その下がピントを合わせる「FOCUS(フォーカス)ダイヤル」、最下段がLEDライト電源スイッチだ電源はボタン電池(SR41W×3個)。連続点灯時間は約4時間となっている

 顕微鏡としての性能は、倍率が60~100倍で、ピント合わせも可能。市販の顕微鏡では倍率が1,000倍以上の倍率を備えているものもあるが、携帯用であることを考えれば仕方がないだろう。操作はダイヤルを回して倍率とピントを調整するだけと、簡単なのですぐに覚えられるだろう。LEDはON/OFF式で、見る前にONにするだけだ。

 手順は、たとえば道路の上にある砂利のように動かないものなら、接眼レンズを覗き込みつつ、両手で倍率とピントの調整していく。木の葉など揺れ動くものは、左手で対象物を押さえて、右手で操作する。後者の場合、片手で両方のダイヤルを操作するのは厳しいので、先に倍率を決めてから覗き込んで、ピントを合わせるといい。ピント合わせ用のダイヤルは、片手でも意外と操作しやすい。

 さて、実際どのように見えるかだが、文章よりも写真のほうがわかりやすいので、以下の写真でお伝えしよう。

写真くらいの明るい状況なら、LEDは不要。太陽光線が入らないように注意して、ミクロの世界を楽しもう指先や生地など、光を透過しないものを見る際にはLEDが必要対象物に密着させなくても、1cm程度離した状態でも楽しめる
グレーのズボンの生地を100倍で見てみたところ。立体感がよく出ているのがわかる。ちなみにこの段の写真は、本体の接眼レンズに、カメラのレンズを押しつけて撮影した木の葉をこれも100倍で。繊維がくっきり見えるかと思ったのだが、100倍ということもあってか、光が透けて面白い世界が広がっていたカラーの印刷物も写真の通りバッチリ。昔、製本の仕事をしていた時、粒子をルーペでチェックしていたことを思い出してしまった

 LEDについては、室内で使用する際、あるいは繊維など光を通しにくいを見る場合には、光の反射も手伝って立体的な構造を楽しめた。屋外で自然光が差し込んでいる状態ならLEDを点灯させなくても十分に使えるだろう。

 高性能な顕微鏡と比べれば性能は当然ながら落ちるが、散歩など、日常のあらゆる場面でスッと取り出し使える良さがある。価格も手ごろなので、いろいろな物を覗き込んで、ミクロの世界の旅を楽しんでいただきたい。


2010年 6月 24日   00:00