やじうまミニレビュー

脱ペットボトル! コスパで選ぶならブリタの持ち歩ける浄水器「fill&go」がいいかも

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

 今回ご紹介するのは、ブリタのモバイル浄水器「fill&go(フィルアンドゴー)」。携帯型の浄水器で、カバンに入れて持ち運べる点が特徴だ。

携帯形の浄水器「fill&go」
メーカー名BRITA Japan
製品名fill&go ピンク
実売価格2,354円

 fill&goの容量は600ml。小型の浄水カートリッジが付属しており、これをボトルの飲み口部分に装着して使用する。飲む瞬間にろ過したての水が飲めるという仕組みだ。カートリッジ1個で約150Lの水をろ過でき、ろ過に掛かるコストは1Lあたり約4.5円。水道水を簡単に美味しくできるだけでなく、経済的なメリットもある。

 カートリッジは活性炭と不織布でできており、コンパクトながら超微粒子活性炭500万個で、表面積はサッカー場約1面分の広さとしている。ろ過できる物質は、塩素、2-MIB(かび臭)などの9項目。水道水に含まれるミネラルはそのままに、味やニオイに影響する物質を除去できるという。

ボトルのほか、浄水カートリッジと説明書が付属
ボトルを分解したところ。フタ部分(左上)と飲み口(左下)の間に浄水カートリッジをセットする
カートリッジは小型。いちばん最初に使うときは、まずぬるま湯に1分浸ける
ボトルも洗っておく。普通のスポンジでは手が届かなかったので、ボトル用のスポンジを使った

 使う前にまず、カートリッジをぬるま湯に1分間浸けておき、ボトルも中性洗剤で洗っておく。サクッと使用できる感じではなかったが、あまり時間は掛からずに準備できた。

 フタはベースと飲み口の部分で分解できるようになっており、そこにカートリッジを装着する。水を入れたボトルにフタを取り付ければ完成だ。

フタに浄水カートリッジを装着
その上から飲み口を装着
フタごとボトルに装着。これで後は飲むだけ
満水にして持ったところ。女性の手では結構重く感じた

本当に味が違う! 水道水があっという間にまろやかに

 ろ過された水をすぐに飲みたいところだが、味を比較するためにまずは水道水を試飲。その後カートリッジを付けて、念のためにボトルの水も入れ替えてろ過された水を飲んでみる。

 すると、劇的に美味しい! という訳ではなかったが、味に違いは感じられた。水道水のときにあったカルキ臭さが、浄水にはなかったのである。水道水はカルキっぽさや鉄っぽさがあって一口飲めばもういいや……となってしまったが、浄水はまろやかな味でニオイもなくゴクゴク飲めた。正直、一瞬カートリッジを通るだけできちんとろ過されるのか? と思ったが、確かに味は変わっていた。

 飲むときの注意点としては、ボトルを傾けただけでは水が出ないということ。カートリッジでしっかりろ過するため、飲み口で吸い上げないと水が出てこない。慣れるまでには少し時間が掛かった。またフタを正面にして飲むと、必ず鼻に当たって間抜けな格好になる。スマートに水を飲むには、フタが横にくるようにした方が良い。

水道水
カートリッジを付けた状態
フタを正面にするとボトルを傾けたときに鼻に当たって飲みづらい
飲むときはフタが横にくるようにした方が良い

ペットボトルの飲料水を買わない生活に。ただし600mlは大きかった……!

 fill&goを使い始めてから、ペットボトルの飲料水を買わなくなった。ちょっと喉が乾いたときやジムに行くときなど、いつも飲料水を買っていたが、それがなくなり節約につながっている。

 ただし、600mlのボトルは結構大きい。A4サイズのファイルが入るカバンであれば問題なく入れられるが、満水にするとかなり重くなった。出勤の際は飲む分だけ水を入れておき、出社したらまた水を足すようにすれば効率的に使える。飲み口が細くこぼれにくいので、仕事中はフタを開けっ放しにしておけるのも便利だ。

 ただ、ここでも600mlという大きさがちょっとネックになる。デスクに置いていると圧迫感があった。水分補給をしていると、すごい水を飲む人に思われていないかと、いらぬ恥ずかしさを感じてしまった。細かく水を足せるところもポイントなので、300mlくらいのサイズがあっても良さそうだ。

カバンにすっぽり入るが、満水にすると重い
移動中は飲む分だけ水を入れておくと、カバンが重くならずに済む
飲み口が細いため、仕事中にフタを開けたままでもこぼれる心配が少ない。ただ600mlというサイズは圧迫感がある……
ジムに行くときにも便利。今までペットボトルの水を買っていたのがもったいなく感じた

 とはいえ、ペットボトルの飲料水を買わなくなったのは大きな変化だ。日常的に飲み物を買うクセがあったが、今ではかなりもったいないことをしていたなと感じる。暖房で乾燥しやすいこの時期は特に水分の摂取も増えるので、コスパを気にせずゴクゴク飲めるのは嬉しいポイントだ。

 カートリッジの交換目安は約150Lの水をろ過したとき。私の場合、1日あたり約600mlろ過している。約250日で交換となる計算なので、まだまだ持ちそうだ。交換カートリッジは3枚入りで2,000円前後とお得。後はボトルサイズの小さいタイプがリリースされることを期待したい。

西村 夢音

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