家電製品ミニレビュー

無印良品「サーキュレーターAT-CF26R-W」

~風量が多いのに、静かで驚いた

無印良品「サーキュレーター(低騒音ファン・大風量タイプ) AT-CF26R-W」

 家電Watch編集部から「貴様は発汗激しく室内空気攪拌必須野郎であるから、大風量の新型サーキュレーターを試してみなはれ」っぽいメールとともに、無印良品の「サーキュレーター(低騒音ファン・大風量タイプ) AT-CF26R-W(以下、CF26R)」が送られてきた。

 あ。コレはアレだな。2年前にレビューした静音サーキュレーターの姉妹商品的なナニだな。ウヒョ。最近の拙宅仕事場は昼間28~30℃近くになるゆえ、早速試用してゆきたいッ!!

メーカー無印良品
製品名サーキュレーター(低騒音ファン・大風量タイプ) AT-CF26R-W
購入場所無印良品ネットショップ
購入価格5,900円(6月2日まで期間限定で5,310円)

 この新型サーキュレーターCF26Rの話の前に、前述の「2年前にレビューした静音サーキュレーター」について少々。同じく無印良品のもので「サーキュレーター(低騒音ファン) AT-CF18R」という製品だ。

 で、このCF18Rはかなりイケてて、一昨年と去年、だいたい通年使ったんだが、ホントに便利。第一に非常に静音性が高い。風量を最低に落としたときは無音に近い静音運転となるので、テレビを観たり音楽を聴いたりしつつ使っても「うるさい」とは全然感じられない。

 また、比較的に安価でありかつ耐久性も高いように思われる。2年使ってきたが無問題で稼働中。現在、無印良品ネットストアでは6月2日までのお試し価格として5,310円で売られているが、非常にコストパフォーマンスが高い製品だと思う。

 で、そんなサーキュレーターの姉妹商品的な存在と思われるのが、今回レポートするCF26R。2年使い続けてきたCF18Rと比べて、どんなふうに違うのかな? と期待しつつ開梱したら、あらま、デカっ!!

左が新型のCF26Rで、そのサイズは幅33.1×奥行25.8×高さ37.6cmで重さが4.0kg。右の従来型CF18Rより二回りくらい大きい
Lサイズ相当のスリッパと並べてみた。従来型CF18Rは机上に置けるサイズ感だが、新型のCF26Rは机上に置くには大きい感じだ

 てな感じで、さらなる風量を必要とする人のための無印良品謹製サーキュレーターが、この新型CF26Rって感じ。従来型のCF18Rと新型のCF26Rは風量&サイズ違い製品というわけですな。

 ちなみに、風量の仕様は、CF26Rが最大で毎分22.5立方mの風を送れる。小さいほーのCF18Rは毎分9.7/10.3(50Hz/60Hz)立方mの風を送れる。新型CF26Rは、従来機CF18Rの2倍の風量を送れるというイメージだ。

 さて、早速CF26Rを使ってみる。まずは「どのくらい静か」なのかを試したが、結果から言うと「予想以上に静かで驚いた」てな感じ。CF26Rは「強」「中」「弱」の3段階で風量を変えられるが、最小風量の「弱」にすると、動作しているのを忘れるくらい静か。

 この「弱運転時の静かさ」は、「すっごく静かなサーキュレーター」と思っていた従来機CF18Rよりも静かだったりする。スペック的に、「弱」運転時の風量と運転音は、CF26Rが6.5/7.5(50Hz/60Hz)立方m/毎分で、18/20dB(50Hz/60Hz)、CF18Rが5.5/5.3(50Hz/60Hz)立方m/毎分で、27/26dB(50Hz/60Hz)となっている。

 細かい数値を出してアレだが、つまりはCF26Rのほーがより多くの風を送れるのに、より静かなのである。CF26Rは羽根も大きいから回転数少なくて済むからなんでしょうか? ともあれ、この「全然音がしていない感」は驚けるレベルなので、ぜひ実機に触れてその静音性を体感してみてほしい。

 ちなみに、「中」や「強」での運転時は、それなりの騒音がする。ただ、「中」あたりだとその風量の多さまで考えると「風がいっぱい出るわりには静か」と感じる。後述するが「強」運転はすんご~く多量に風が出るが、その風量からすると「まあそんなにウルサイってほどではない」と感じた。

背面のスイッチで風量を「強」「中」「弱」の3段階に変えられる
グリル(吹き出し口)は容易に外せる。内部空間が広く掃除もラクだ
羽根の部分は、容易には取り外すことができない構造になっている

 まだ冷房を入れるってほどの季節でもなく、熱帯夜になるわけでもない今日この頃だが、CF26Rはいきなり役立ってくれている。使い方のパターンは無印良品の製品紹介ページにもあるが、1つは「室内の熱気抜き」が便利っていうか快適。

 これはサーキュレーターを窓の近くに置いて、屋外に向かって送風する使い方ですな。こうすると、室内の気圧が少し下がることで、他の窓から涼しく新鮮な空気が室内へと流れ込む。今くらいの季節なら「中」運転あたりで室内の熱気抜きをすると、一日中とても快適に過ごせる。

 それと、この季節あたりから「一日中外出して帰宅すると部屋が蒸し暑い」なんてコトが起きてくるじゃないスか。そういう時も同様に室内の熱気抜きをすると、間もなく部屋が快適な温度になる。室内の熱気抜きは、サーキュレーターでも扇風機でもできることだが、CF26Rはとりわけ大風量なので効率良く熱気を抜けてイイ感じである。

送風向きは水平~垂直(真上)まで5段階で調節可能
窓の外に向けて送風すると室内の熱気抜きになる
軽作業時の風向固定扇風機としても便利に使える

 もう1つ、拙宅仕事場での撮影時の扇風機としても便利。撮影中は立ち仕事でありかつ照明を明るくするなどの関係で、この季節でもちょいと汗をかく。そんなときにCF26Rをちょっと遠めに置き「弱」運転で風を送ると、うまい具合に汗を飛ばせるし、風により撮影対象などが動いたり揺れたりもしないので、これまたイイ感じ。

 CF26Rの「中」~「強」運転時の風量は、室内で運動するときの扇風機としても実用的だと思う。筋トレなんかには向きそう。「強」運転はかなりの風量となるが、これは「自転車のローラー台トレーニング」にもいいのではなかろうか。

 ローラー台を使う人はテレビやビデオを観ながらあるいは音楽を聴きながらという人も多いので、大風量でも比較的に静音性の高いCF26Rは案外マッチしそうだ。ちなみにCF26R、ローラー台トレーニングで使う人が多いと言われている工業用送風機などと比べたら、ずっと静かだと思う。

 あときっと、梅雨場の洗濯物の室内干しへの送風にも便利だと思われる。「中」運転あたりだと、風量が多すぎず少なすぎずで良さそうに思う。以降、夏場はエアコンのためのサーキュレーターとなるだろうし、冬場は天井にたまりがちな暖気を攪拌するために使えるだろう。またコレも通年使えるナイスなサーキュレーターとなりそうだ。買おうかナ?

 ただ、やっぱりちょっと大きめ重めの新型サーキュレーターCF26R。置き場所に困る、邪魔、と思う人少なくないだろう。風量はそこそこでいいという方は、従来機CF18Rのほうが魅力的ですな。ともあれ、風量が多いのにかなり静かなCF26R、興味のある方はぜひチェックしてみて欲しい。

【お詫びと訂正】初出時に本文中の価格を誤って記載しておりました。お詫びして訂正させていただきます。

スタパ齋藤