家電製品ミニレビュー
ケルヒャーの高圧洗浄機で外壁や車の汚れが驚くほどキレイになった!
by 藤山 哲人(2016/4/5 07:00)
黄色いボディーが目印で、ホームセンターなどでもよく見かける、高圧洗浄機が今回紹介するモノ。店頭デモでブシューーー! と出る凄い勢いの水にスゲ~な~とは思っていたが、実は使ったことがなかった(笑)。
……という話を家電 Watch編集部でしていたら「ちょうど今来たのがあるから持ってく?」という話になり、高圧洗浄機を初体験した。ドキドキ。
紹介するのは、高圧洗浄機ではおなじみケルヒャー製の「K2クラシック」。価格も市場価格でほぼ1万円とお買い得なエントリーモデルだ。なお洗浄剤タンクが付いた「K2 クラシック プラス」もあり、それぞれ洗車に便利なアクセサリーがセットになった「カーキット」モデルもある。
メーカー名 | ケルヒャー(KARCHER) |
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型番 | K2 クラシック プラス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 9,081円 |
16年間掃除したことなかった外壁が真っ白に!
高圧洗浄機でまず初めにやってみたかったのが、家の外壁の掃除。なにせ外壁なんて一切掃除することがなかったので、まず築16年の家を洗うとどうなるのか試してみたかった。
さっそく高圧洗浄機に水道とコンセントをつなぎホースをつなげ、水道を開く。
高圧洗浄機の中には強力なポンプが入っていて、水道の圧力をさらに加圧して、ライフル銃のように先端から水を絞って吹き出す。水先は1点に絞られるのではなく、絵の具の平筆のように幅を持たせているのが特徴だ。
ポンプの音が少し大きく、早朝や深夜などご近所が寝ている最中には動かさないほうがいいだろう。おそらく一戸建てでも両隣には響く。
試しに玄関をズバーーーッ! とやってみると、落ちる落ちる! 笑っちゃうぐらい泥汚れがよく落ちて、壁の色がブラウンからグレーになった(笑)。
この高圧洗浄機は洗剤を入れるタンクがあり、まず洗剤入りの水をササッとかけて、漬け置きしてから高圧で洗い流すこともできる。なので次に網戸を試してみた。
まずは徳用洗剤をボトルに入れて、ノズルの先を回すと液がジョボジョボと出るモードになる。これで洗浄液を網戸の上からかけてやる。しばらく待って高圧洗浄モードにすると、真っ黒な液体が滴り落ちてきた。
かなり高圧なので網戸が破れないか心配だったが、至近距離から噴射してもまったく問題ない。ただし、柔らかいモノや壊れやすいモノは、まず遠くから当ててやると水圧を低くできる。
次に試したのは、コケと泥で緑が黒くなった外階段。もし蛇口から遠くなって届かないときは、市販の圧力ホースを買ってきて延長してやればいい。「とりあえず」でよければ、洗濯機の残り湯ホースのようなオプション「自給用ホース(別売:3,542円)」もあるので、これでバケツから給水することも可能。
もとより本製品は、水道につなぐホースが別売となっているので、ワンタッチジョイントの付いたホースリールなどを安く購入するといい。
蛇口からおよそ10mほど離れた外階段だが、バケツからの給水に比べると桁違いの威力と便利さ。黒かったり緑だったりカラフルな階段が、元のグレー1色にどんどん変わっていく。表現が非常に難しいのだが、まるで掃除機をかけているかのように、コケや泥汚れが落ちるのは、実に清清しい。
ただあまり面白がってやっていると、かなり水を浴びるので注意。寒い日や濡れるのがイヤなヒトは、レインコートを着て作業するといい。
洗車にも便利に使えるが油汚れはチョット無理
高圧洗浄機でぜひやってみたかったのが洗車。洗車機並みに簡単で物凄く汚れが落ちそうだが、実際はどうなんだろう?
車用の洗浄液をセットして、まずは洗剤を車全体にかける。気になったのは、結構豪快に洗剤を使ってくれる点だ。手洗いならそれほど必要ない洗剤だが、高圧洗浄機を使うと市販の洗浄液だと1台500cc(大体1本)は必要と見たほうがいい。
しばらく漬け置きして、高圧洗浄モードに切り替えて汚れを落としてみると、ちょっとイメージしていたのと違った。
確かに泥汚れは簡単に落ちる。タイヤのホイールや泥除け周り、車のサイドの下部などなど。
ただし、まったく落ちなかったのが、車の上部などに付いている油汚れだ。
さすがにこれは、ブラシでこすらないと取れないようだ。あと駐車場に木が生えているお宅も注意。樹液系も油汚れ同様、高圧洗浄機だけでは落ちない。洗車で油膜が気になる場合は、スポンジや柔らかい布などで洗ってから高圧洗浄するか、ウォッシュブラシが付属するカーキットを併せて購入したい。
逆に言うと、油は落ちないという点を活かし、子どもの自転車などはギア部分だろうと、フレームだろうと一気に高圧洗浄でドロよごれだけ落とせるだろう。
アイディアしだいで色んな汚れを落とせる
高圧洗浄の特徴は、どんな狭い隙間にも高圧の水が入って、汚れを掻き出してくれる点。たとえばトイレの手洗いの水が出てくるフタやお風呂場周りだ。
頑固な黒かび汚れもそぎ取るように落とせる。また手洗いの蛇口の根元はどうしてもスポンジが届かず、普通なら歯ブラシを使って掃除をするところ。しかし高圧洗浄機なら、そんな隙間にも入り込みきれいにしてくれる。
お風呂場の水栓周り、排水周り、取ってやドアなど、スポンジが届かない部分は高圧洗浄機でお掃除すれば、いつもの数倍キレイになるだろう。ただし風呂ガマ内部の吐出口の掃除は、説明書をよく読んでからにしてほしい。内部にポンプが入っている場合があり、高圧の水を当てるとポンプを痛めてしまうおそれがある。
また表面が凸凹していたり、スポンジが引っかかってしまうようなものにも有効だ。たとえば先ほどのトレイの洗面台の裏。表は薬液が塗ってあるが、裏は素焼きの状態なので、スポンジやタワシでもなかなか洗いづらい。しかし高圧洗浄の水なら、みるみる汚れが落ちていくだろう。
今回試すことができなかったが、オプションとしてサンドブラストホースもある。サンドブラストは、砂を高圧で噴射して表面を磨くという方法。いうならばサンドペーパーの高圧洗浄機版。ペンキの塗り直しなどで、以前に塗った塗料を落とすならワイヤーブラシより、手早く簡単に塗料はがしができる。
家の掃除から洗車、水周りのお掃除。家庭菜園で作った根菜のドロ落としなど、アイディアしだいで色々使えるケルヒャーの高圧洗浄機。クラッシックシリーズなら安く手頃なお値段なので、ぜひ試してみてほしい。