家電製品ミニレビュー

華やかな雰囲気を演出する真っ白なホットプレート

プリンセス「テーブルグリル ピュア」

 数多あるホットプレートの中でも、群を抜いてデザイン性に優れたものを今回は紹介しよう。オランダの家電メーカー、プリンセスの「テーブルグリル ピュア」だ。

 ホットプレートと聞けば、だいたいは黒か茶色のプレートが金属本体に覆われ、プラスチックの取っ手が付いているイメージを思い浮かべるだろう。だがテーブルグリル ピュアは、真っ白なプレートと竹素材の台座を組み合わせ、デザイン性に配慮されている。今までのホットプレートのイメージを覆すような色と天然素材の組み合わせが目新しい。

メーカー名 プリンセス
製品名 テーブルグリルピュア
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 21,600円

奥行き60cmのテーブルにも乗る

 色や素材だけでなく、グリルプレートは中央に向かって湾曲し、中央にぽっかりと排出口(孔)があるのも特徴だ。これは、調理中に食材から出た余分な脂など、自然にプレート中央に向かって排出口へと流れ落ち、ヘルシーに仕上げてくれる仕組みで、同時に油ハネも抑えるという。もちろん、セラミックコーティングされたプレートなので、こびり付かず、手入れも簡単だ。

 大きさは、竹素材の台座にプレートをセットした状態で614×255×70mm(幅×奥行き×高さ)。横長のデザインなので、奥行きの狭いテーブルにも置きやすい。重量は約3.4kg。白くセラミックコーティングされた、グリルプレートはアルミ製。焼面の大きさは500×255mmだ。

グリルプレートは中央に向かって湾曲している(上)。プレートの中心に孔があり、食材から出た余分な脂などがプレート下のトレイに落ちる仕組みがある
奥行き255mmとスリムなので、奥行き600mmの狭いテーブルの上にもスッキリ設置できる
同梱品は左上より、竹素材の台座、温度調節プラグ、グリルプレート、木製のスパチュラ6本にオイルトレー

 準備はいたって簡単。まず台座の中央にオイルトレーを置き、グリルプレート短辺の「感熱棒差し込み口」を、切り込みのある側の「取っ手」に挿し込むようにしてプレートを置く。次に、感熱棒差し込み口に、「温度調節プラグ」を止まるまで挿し込めば完了だ。

 温度調節プラグのダイヤルを回せば電源が入る。温度は最大250℃で、無段階調節ができる。ダイヤルにはMin、Mid、Maxとおおよその表示のみ。問い合わせたところ、Minは保温向けで80〜90℃、Midが150℃前後、Maxで250℃となるそうだ。消費電力は一律1,250W。プラグ内のサーモスタットが自動でON/OFFを繰り返し、設定温度を保つ。加熱中はダイヤル脇の温度ランプが点灯する。

 予熱が完了して温度ランプが消えるまでにかかった時間は、Min(保温80〜90℃)で約3分、Mid(150℃前後)で5分強、 Max(250℃)は11分半だった。これは、一般的なホットプレートとさほど変わらないだろう。

 なお、テーブルグリル ピュアはヤケド防止のガードは無い。グリルプレートの長辺のフチは剥き出しのまま高温になるので、十分な注意が必要だ。

準備は、台座中央にオイルトレーを置き、グリルプレートの感熱棒差し込み口を取っ手の切り込みに挿し込むようにして置くだけ
感熱棒差し込み口に温度調節プラグをセットして準備完了。ダイヤルを回せば加熱が始まり、温度ランプが点灯する。ランプが暗く、明るい照明の下では確認しづらいのは気になった
プレート、台座の裏にはシリコン製の滑り止めが付いているので安定して置ける。テーブルにキズも付けにくい

ホットケーキで焼ムラをチェック。完璧!

市販の4枚分のホットケーキミックス全部を使って、4枚流し込んだが余裕! 焼きリンゴも同時に調理

 最初に、温度ムラをチェックするのに焼色が最もわかりやすいホットケーキを焼いてみた。これが実に按配良く焼ける。

 温度はMid(150℃前後)に設定。電源を入れて5分過ぎに設定温度に達して温度ランプが消えて予熱は完了。用意した市販の4枚分のホットケーキミックスをグリルプレートの4箇所に、油もひかずに流し込んだ。

 ホットケーキミックスの生地は粘度があるので、プレートが湾曲していても流れ落ちる心配はなかった。1枚の直径は12cmぐらいになったが、まだまだプレートには余裕がある。空いた面で同時に焼きリンゴも作った。

 生地の表面に泡が浮かんでくる頃に裏返してみると、完璧なきつね色。4枚とも同じように焼き色が付き、実に美味しそうだ! 生地はどんどん膨らみ、厚み2.5cmのホットケーキが8分程でふっくらと焼き上がった。

 出来立てのホットケーキはふっくらアツアツで美味しい。しっかり中まで火が通り、お店で食べるのと遜色のない仕上がりだった。温度調節も要らず、一度に美しい焼き色のホットケーキが複数枚焼けるのが嬉しい。

片面をひっくり返した直後の様子。プレートのどの場所でも焼色は完璧。厚さ2.5cm近くみるみる膨らんだ
お店で食べるのと遜色ない、美しい焼色のホットケーキができた。焼きリンゴの酸味がアクセントに

朝食・ディナー・軽食まで、設定温度「Mid」で失敗なく美味しく調理できる

 きちんと予熱すれば、プレートのどこに置いてもちゃんと色よく調理できるのが確認できたところで、ここからは色々な食材を使って調理していこう。

 取り扱い説明書には「低温から中温でじっくり加熱」を勧めていたので、以降の調理の設定温度も全て「Mid」に固定して調理した。

2人分のソーセージエッグマフィンを一度に調理

 まともに作ろうと思うと、複数の調理器具が必要になるホットサンド。朝の忙しい時でも、テーブルグリル ピュアだけで複数が一度に作れる。

 開いたマフィン2個、ソーセージ2枚、目玉焼き2つが余裕で調理できた。それだけ並べてもまだプレートに余裕があるので、焼きトマトも追加した。

 卵が流れ落ちる心配はあったが、しっかり予熱しておけばプレート上にちゃんと留まった。油は引かなかったがこびり付きも無く、小回りの利くスパチュラの使い勝手が良くて、ひっくり返すのも簡単だった。

 設定温度がMidなので、急激に焦げ付いたりしない。朝の準備をしながらでも上手にできあがった。洗い物も最小限で済むのもいい。

1つのプレートだけで、2人分の「焼きトマト入り・ソーセージエッグマフィン」が作れる
セラミックコーティングなので、崩れやすい目玉焼きもくっつかない。付属のスパチュラで簡単にひっくり返せた
出来上がったアツアツのマフィン。朝からご馳走だ
ポークソテーとビーフステーキ、焼き野菜を同時調理。鶏モモ肉も油ハネがほとんどない
鶏モモ肉1枚を半分に切って、野菜を並べた様子。2人前のメインディッシュが一度に調理できる

 ディナーのメイン料理もお手の物だ。設定温度Midで、分厚いポークソテーも、ステーキも美味しく調理できた。

 溶け出した脂がプレート下のトレイに流れ落ちるので、排出口を中心にプレート面を左右で使い分ければ、脂が混ざらずに複数種の肉の同時調理もできる。家族の好みに合わせた同時調理も向いている。

 今回は、たっぷりの焼き野菜を添えた、ポークソテーとステーキを同時に調理した。分厚い肉も失敗なく柔らかく、ジューシーな仕上がり。ノンオイルでも野菜本来の旨味が凝縮され、調味料を使わなくてもそのままで美味しい。

 美味しいだけでなく、調理中のジュージューと言う音、立ち上る香り、野菜がより鮮やかに変わっていく様は楽しい。様子を見ながら、プレートを囲めば会話も自然と弾む。

食材からの脂がプレート上で混ざらないので、複数種の肉の同時調理もやりやすい。左側はポークソテー、右側はミニビーフステーキ
調理した物をお皿に載せた様子。焼き野菜もたっぷりの美味しい二皿が同時にできあがった

 さらに、火が通りにくいと言われる鶏モモ肉も美味しく、始末よく調理できたのは驚きだった。予熱無しでプレートに皮面をピッタリと密着させ、調理スタート。皮から出る脂は次々と流れ落ち、拭き取りの手間が全く要らない。

 鶏モモ肉の両面に、きれいな焼色が付いた頃には中までバッチリ火が通っていた。皮はパリッと仕上がり、噛めば肉汁がジュワッと口の中に広がるほどジューシー。油煙も、盛大な油ハネも無いので、テーブル上での調理もかなり現実的と感じた。

鶏のモモ肉は、皮はパリッと分厚い肉にもしっかり火が通った(左)。とてもジューシーで美味い
調理中、皮からでた脂が自然にプレートの中央に集まり、排出口から落ちて行く(上)。半枚のモモ肉からこれだけの脂が落ちていた

軽食作りにも重宝

フレンチトースト

 先のホットケーキが美味しく焼けるなら、朝食はもちろん、軽食にもピッタリなフレンチトーストだってお手の物だ。食パンは真四角なので、径が大きい丸いフライパンでも、せいぜい食パン2枚同時に焼くのがやっと。

 今回は6枚切りの食パンを用いて、4枚同時に焼いたがまだまだ余裕しゃくしゃく。1枚を半分に切っておけば、1斤分でさえ余裕で載せられる。家族分のたっぷり、アツアツの美味しいフレンチトーストが、一度に調理できる。

6枚切りの食パン4枚のフレンチトーストを並べても、プレート上はまだまだ余裕がある
アツアツのフレンチトーストが、複数人数分同時にできあがる
焼きそば

 本体中央には、脂の排出口の孔が開いており、蒸し焼きに利用できるフタもない。焼きそばは無理かなぁと思ったが、2人前(麺2玉)を美味しく調理できた。

 上手に作るコツは、キャベツや肉を一口大よりも大きめにカットし、孔に多少気遣いながら炒める。麺は予め電子レンジで温めてほぐしながら投入する。

 途中で差し湯をしながら蒸気を上げ、スパチュラで持ち上げるように炒めていけば、囲いのないプレートでも、食材がさほど飛び散らずに調理できた。囲いが無いぶん、皿に盛り付けるのもスパチュラだけで簡単にできた。

焼きそばの具は大きめに切るのがポイント(上)排出口を多少気にしながら炒める様子
麺はチンしてほぐしながら左右に分けて投入した。2人分なら結構余裕で調理できた
出来上がった焼きそば。豚肉から出る脂だけでもとても美味しい

 調理中、グリルプレートには食材の油分や水分がこびりつくが、手入れはとても簡単だ。

 コンセント抜いてグリルプレートが冷めたのを確認したら、お湯で湿らせた布巾などで拭き取れば汚れはキレイに落ちる。スパチュラに濡らしたペーパータオルを巻きつければ、調理中でも、汚れはある程度落とせる。

オイルトレーには差し湯とキャベツ一片が落ちていただけだった
プレートに囲いが無いぶん、盛り付けは案外ラク
お手入れは、お湯で湿らせた布巾などで拭き取れば汚れがキレイに落ちる。メンテナンスは簡単だ

食卓を華やかに一層楽しく演出する

 テーブルグリル ピュアの価格は、一般的なホットプレートの中では倍以上と高価。だが、他社の製品のような無骨さは微塵もなく、食卓がパッと明るくなる。白いプレートと竹素材が織りなす高いデザイン性は、客人のおもてなしの席でも使いたくなるほど魅力的だ。

 操作は簡単。中温でじっくり焼けば油ハネも気にならず、食材は色鮮やかに、どれもこれも失敗なく美味しく焼きあがる。キッチンで調理したアツアツの料理を冷めないように振る舞う、お洒落なウォームトレイとしても活用できるだろう。

 朝食からディナー、さらにお洒落なパーティにまで活躍できるホットプレートとして、大いにオススメしたい。食卓が一層華やぎ、楽しくなる事うけあいだ。

(藤原 大蔵)