家電製品ミニレビュー

「深夜灯」搭載のLEDシーリングライトは幼児にも便利

 理由は忘れたが妻のたっての希望で、我が家の寝室では3つのスポットライトを使っていた。取り付けた瞬間に「これは寝室用としては失敗だな」と、内心思っていたのだが、買い換えることもなく数年が過ぎた。

 2年前に息子が生まれ、調光がしにくいスポットライトでは困ることになった。子どもが光に敏感で、部屋のライトを点けていると、気になって寝てくれない。仕方ないので廊下の電気を点けて、寝室に入ってくる光を常夜灯の代わりにしていた。そんな工夫を不要にしたのが、日立アプライアンスの『深夜灯』搭載タイプのシーリングライト「LEC-AH801FS」だ。

『深夜灯』搭載タイプのシーリングライト「LEC-AH801FS」
メーカー名日立アプライアンス
製品名『深夜灯』搭載タイプ「LEC-AH801FS」
価格14,520円(Amazon)

 「LEC-AH801FS」は、シニアの寝室向けに設計されたLEDシーリングライト。一般的な保安灯より明るく、深夜に足もとが見やすい「深夜灯」を搭載しているのがポイント。

 この「深夜灯」のほかに、「全灯」「ラク見え」「保安灯」の各モードを搭載。明るさや光色の調整も可能だ。

「深夜灯」と「ラク見え」モードに切り替えやすい、リモコンのボタン配置
そばに蓄光ボタンがあり、「深夜灯」ボタンが暗闇でも押しやすい

朝陽のような光の全灯モード

 これまで使っていたスポットライトは、どこかを集中して照らすのは得意だが、部屋全体を明るくするのには不向きだった。スポットなのだから当然だ。一方の「LEC-AH801FS」では、全体を明るく照らしてくれる。

 昼間でも薄暗い我が家の廊下。寝室を全灯モードにしていると、廊下に明かりが差し込んでいる。その様子は、大げさではなく朝陽が差し込んでいるような雰囲気。最新のシーリングライトとは、こうも明るいものかと感心する。

 寝るだけの部屋なので、探し物をする時以外には、明るさが必要になることはない。だが、息子を起こす時には重宝している。まずは西向きの窓の遮光カーテンを2段階で開き、それでも起きなければライトを全灯モードにする。親たちも寝坊して急いでいる時には、一気に全灯モードで照らし出す。ただしその場合は、寝起きがいいとはいえないので注意が必要だ。

寝ている人に優しい"ほんのり"とした深夜灯

 当機の特徴である「深夜灯」モードについて。「保安灯」も付いているので、それで良いじゃないかと誰もが思うだろう。

 だが就寝時に仰向けになって目を閉じると、保安灯では、まぶたの裏にうっすらと″点″のような光を感じてしまう。気になりだすと、その″点″が消えてくれない。一方の深夜灯は、ライト全体がぼんやりと明るくなる。本体の全体が明るくなるので、どこか″1点が″ということがなくなる。

保安灯の明かり
深夜灯の明かり

 息子も深夜灯の明かりは「お月さまみたいだね」と、気に入っている様子。保安灯にして横になると、ライトを指差して「お月さまにして!」と深夜灯をリクエストしてくる。

 また、明るい状態では興奮してなかなか寝るそぶりを見せない息子も、深夜灯に切り替えれば「もうねるじかんなの?」と、少しは寝ようとしてくれる。それに、ちょっと目には悪いが、深夜灯だと絵本の大きな文字くらいなら、問題なく読める。仰向けで絵本を読んでも、まぶしくないし、そのままスッと寝てくれる。

「全灯」時には、もちろんクッキリと文字が読める
「ラク見え」モードは、文字が読みやすいが、寝る前の明かりとしては不適
「保安灯」では、文字を読むのがかなりキツい
「深夜灯」は、眼には良くないだろうが文字も絵も見えるし、眠りに入りやすい

点灯モードのバリエーションが豊富なのは嬉しい

 メーカーの説明によれば、夜起きることが多い高齢者を思って搭載したという「深夜灯」モードだが、我が家では子どももお気に入り。「LEC-AH801FS」は、とても重宝している。

 本が読みやすくなるという「ラク見え」も、親の僕らが必要になる日が来るかもしれないし、「全灯」モードで息子が本を読み始めるかもしれない。

 シーリングライトは、買ったら何年も使うもの。使っていくうちに、家族の環境も変わっていくだろう。点灯モードのバリエーションが多いのは、重要なポイントだ。

ライト本体やカバーなどの同梱品
取り付け方が本体に貼ってあるので、設置しやすかった
様々なLEDチップが配置されている

河原塚 英信