トピック

Roborockの水拭きもできる1台5役のコードレス掃除機はコスパも満足度も高い!

Roborockから発売された画期的な掃除システム「Roborock F25 Combo」

ここ数年、日本でも一気に注目を集めるようになったのが水拭き掃除機です。水を含ませたローラーで床をこすり洗いしつつ、掃除と同時に汚れを吸い取るという掃除機のこと。2023年頃から各メーカーが続々と新モデルを投入し、その汚れ落ちの良さと使い勝手から、いまや隠れたヒット家電となりました。

とはいえ、普段利用する吸引掃除機と水拭き掃除機の2台を置くのは、スペース的にも扱い的にもハードルが高いもの。そんな悩みに応えるように登場したのが、ロボット掃除機で世界シェア1位を誇るRoborock(ロボロック)の新製品「Roborock F25 Combo」(以下、F25 Combo)です。

F25 Comboは、1つの本体ユニットを使い回しながら、吸引&水拭き・吸引のみ・ハンディ・高い位置の掃除・ふとんの5つのスタイルに切り替えられる1台5役のコードレス掃除機。付属の吸引ユニットを付け替えるだけで、床から高い場所、ふとんまで家中を丸ごとカバーできるのが特徴です。家電大賞 2025-2026「掃除機部門」にもノミネートされていますが、1台5役の新構造は果たしてどれほど便利なのか? 今回はF25 Comboを実際に使用し、その使い勝手や清掃性能を詳しく検証しました。

水筒サイズで取り外し可能な筒状の「吸引ユニット」。名前のとおり吸引用のパーツであり、4,000mAhの大容量バッテリーとしても機能します

いつもの掃除機も水拭きも妥協しない、付け替えるだけの新構造

家庭の床掃除は「毎日は吸引だけ、週に1回ほどしっかり水拭き」というスタイルが理想的。とくにフローリングは毎日水拭きをするとワックスが剥がれやすくなるため、頻度を控えている家庭も多いのではないでしょうか。一方で、ペットや小さな子供がいる家庭では、食べこぼしやベタベタする足裏の皮脂汚れなど、水拭きでしか落とせない汚れが気になる場面もあります。

こうしたときに便利なのが水拭き掃除機。高速回転ローラーで床をこすり洗いするため、手作業の雑巾がけより汚れ落ちが良く、腰をかがめずに楽な姿勢で掃除可能。一方、吸引機構やローラーブラシを搭載するぶん、本体やヘッドが大きく重くなりがち。それに比例して充電ドックも大型化しやすいのが難点でした。ここに普段使いの(吸引用)掃除機まで加わると、2台の掃除機と2つのドックが必要になり、限られた住宅スペースを圧迫してしまいます。

そこでF25 Comboが採用したのが「吸引・水拭き両用スティック掃除機」(以下、水拭き掃除機)と「コードレススティック掃除機」(以下、吸引用掃除機)の2本で、1つの吸引ユニットを共用するという新構造です。掃除機本体は2種類用意しながらも、充電は1台の専用ドックでまとめて行えるため、充電・収納時の占有スペースは最小限。必要なときに必要な掃除スタイルへ、手軽に切り替えられる点が大きな魅力です。

(左)F25 Comboの充電中の様子。「吸引・水拭き両用スティック掃除機」と「コードレススティック掃除機」。充電は水拭き掃除機でのみ行なうため、床の占有面積は比較的コンパクト。(右)水拭き掃除機と吸引掃除機のドックは分離可能なので、左右を入れ替えることも可能。吸引掃除機は充電の必要がないため、スタンドが必要なければさらにコンパクトにもなります

皮脂汚れにも強い。高速回転ローラーで手拭き以上の水拭き性能

F25 Comboで一番の注目は本格的な水拭き性能。水拭き用掃除機はヘッドには毎分450回転する高速ローラーを内蔵し、落としづらい油汚れの跡までしっかり除去してくれる優れもの。実際に使用すると、料理中に跳ねた油汚れや、素足で歩いたときに残る足裏のベタつきなど、吸引だけでは残りがちな汚れが短時間で落ちているのが分かります。ちなみに、吸引&水拭き時には20,000Paの吸引力もあるため、水拭き掃除と吸引掃除を同時に行なえるのも特徴。一般的な「吸引掃除をしたあとに水拭き」という2度手間がいりません。

本体サイズは221×1,100×262mm(幅×高さ×奥行)、重量は8.7kg。普通のコードレス掃除機より大きくて重いですが、水拭き掃除機としては標準的なサイズと重さです。

使い方は簡単で、ヘッドの清水タンクに水を入れて電源を入れるだけ。運転モードは「エコモード/液体吸引モード/オートモード/MAXモード」の4つ。現在の運転モードは吸引ユニット背面にわかりやすく表示されるほか、音声でも案内があります。水拭き掃除機の操作ボタンはハンドル部に集約されており、変更ボタン、電源ボタン、一番下にローラーブラシの自動洗浄ボタンが用意されています。

あとは普通の掃除機のようにヘッドを動かせば床の吸引・水拭き掃除が可能です。ローラーには常に清水が供給され、汚れを含んだ水は本体内部の汚水タンクへ吸い上げられるため「汚れを塗り広げてしまう」心配がなし。さらに、ローラー真横にはスクレーパー(ヘラ)が配置されており、回転中にローラーへ付着したゴミや汚れも掻き取り、汚水といっしょにタンクへ排出するしくみになっています。

水拭き掃除機の水タンク。ヘッド上面に870mlの清水タンク、吸引ユニット真下に720mlの汚水タンクが内蔵されています。タンクが大きいうえ、大容量バッテリーのおかげで最大65分間という長い連続運転が可能。ヘッド裏面は柔らかなモップのようなローラーで床を傷つけず掃除してくれます

実際の掃除では、筆者のキッチンまわりに付着していた油膜や皮脂汚れ、軽い黒ずみなども、1~2往復でしっかり除去できました。筆者は普段、市販の使い捨てフロアモップでキッチン床を水拭きすることがありますが、明らかに本製品のほうが汚れ落ちが上。とはいえ、これだけではわかりにくいので、やや厳しめの条件でもテストしてみました。糖分でベタつくコーラ、油分を代表してマヨネーズ、水性マーカーで落書きした汚れ、さらに細かな土ゴミ・やや大きめの猫砂・意外と面倒な髪の毛などの固形ゴミもまとめて並べ、掃除をします。その結果、1往復でほぼすべての汚れをきれいに除去。掃除後の床はサラサラとした手触りになっていました。

毎回の後片付けが劇的にラクに。毛がらみ対策&自動洗浄・乾燥が優秀

筆者はいままで数多くの水拭き掃除機を試してきましたが、その中で意外とストレスだったのが毛絡み。筆者はロングヘアということもあり、ローラーに髪が巻きつくと毎回手で取り除く必要があり、この作業が地味に負担だったのです。ペットの毛が多い家庭でも、同じ悩みを抱えている方は少なくないと思います。

ところがF25 Comboでは、この毛絡み問題がほぼゼロ。今回の実験で多めの髪の毛を含むゴミを吸わせた後でも、ローラーに毛は巻きついていませんでした。その理由には、独自の「JawScrapers(ジョースクレーパー)」技術があります。ローラーの汚れを掻き取るスクレーバーのほかに、毛をほどくギザギザ形状のスクレーパーを重ねて配置。回転中にローラーへ巻きつこうとする毛を自動でかき取り、汚水タンク側へ排出する仕組みになっているのです。

毛絡み問題が大きく軽減されている点は非常に魅力的ですが、水拭き掃除機にはもう1つ大きなハードルがあります。それが「掃除後の後片付け」です。水拭き掃除機は一定の層に人気を集めていますが、一方で興味はあっても手が伸びない人も多い家電。その理由のが掃除後のメンテナンスの手間です。水拭き掃除機は、濡れたローラーで床を掃除するため、掃除後のローラーを濡れたまま放置するとニオイや雑菌繁殖の原因に。そのため、多くの製品では掃除後に毎回汚水を捨てた後、ローラーを取り外し、洗って、しっかり乾かす必要がありました。この面倒のため、水拭き掃除機の使用が面倒になる人も多いのです。

写真の時計回りで紹介していていきます。ローラーを外したあとのヘッド。奥にある黄色いパーツが髪を掻き取るスクレーバー、その下にローラーの汚れを取る銀色のスクレーパーが。水拭き掃除機の汚水タンクを掃除しているところ。固形ゴミと汚水が一緒になっているのが分かります。左下がドックの前面にある温風用の送風口、先ほどの汚れたローラーを洗浄し、30分乾燥した後。新品のようにキレイに見えるうえ、カラッとしっかり乾燥しています

そこで、F25 Comboは専用ドックにローラーの洗浄と乾燥機能を搭載。掃除後に充電ドックにセットし、自動洗浄ボタンを押せば、内部の水路とローラーをしっかり洗ったあと、温風で乾燥させて生乾き臭やカビを予防します。「使ったあとにローラーを洗わなくていい」というだけで、日々の負担が大きく減るのを実感できました。

普段使いの掃除はこれ1本で十分。吸引専用機としても優秀

F25 Comboの水拭き掃除機は吸引掃除も可能ですが、毎回の給水や排水といった工程が必要になるため、日常のちょっとした掃除にはやや手間がかかります。さらに、水拭き用の構造上、本体は一般的なスティック掃除機より大きく重く、細かい場所の取り回しには向きません。

そこで普段使いに活躍するのが、付属の吸引専用コードレススティック掃除機です。こちらはシンプルな構造で軽量、一般的なスティック掃除機と同じ感覚で使えるため、ホコリ取りや食べこぼし掃除などの日常使いにぴったりです。しかも吸引力は最大25,000Paと、水拭き掃除機よりもパワフルで、フローリングはもちろん、毛足の短いラグや玄関マットに溜まった細かいゴミも力強く吸い取ってくれます。

床掃除のほか、アタッチメントに「ふとん用ノズル」と「2-in-1隙間ノズル」を付属。ノズルを2-in-1隙間ノズルに付け替えることで、棚の上などの細かな掃除やエアコンフィルターなどの高い場所の掃除、ふとん用ノズルを利用すればふとんクリーナーとしても活躍します。

F25 Comboの吸引専用コードレススティック掃除機。水拭き掃除機よりも軽量で取り回しやすく、普段使いに最適なサイズ感で、ノズルを付け替えることで高い場所の掃除から、モノが多いすき間、ふとん掃除など家じゅうの掃除に対応できるのも魅力

水拭きのキレイさを求めれば「結局ふつうの掃除機も必要」に気づく

F25 Comboの水拭き掃除機を使って感じたのが、手拭きでは実現できないレベルの汚れ落ちのよさです。高速回転するローラーと常時供給される清水、汚水の自動吸引、スクレーパーによる汚れの掻き取りなど、家庭の雑巾がけとはまったく別物の清掃力が実感できました。

こうした水拭きならではのキレイさを求めて水拭き掃除機を選ぶ人は多いのですが、同時に多くのユーザーが直面するのが「それでも日常の掃除はふつうの吸引掃除機が必要」という現実でしょう。水拭き掃除機はどうしても重さやお手入れの手間があり、ちょっとしたホコリ取りや隙間掃除には向きません。

F25 Comboはこの二刀流の不便さを根本から解消。さらに、吸引ユニットを共通化することで充電時の総スペース製まで実現しています。水拭きのキレイさを手に入れたい人にも、吸引掃除機の使い勝手を手放したくない人にも、F25 Comboはまさに「ちょうどいい」バランスの1台だと感じました。

「家電大賞 2025-2026」投票ページはこちら

(提供:Roborock)