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紙パックの掃除機、やっぱり楽! 軽くてパワフルな東芝の「ちょうどよさ」実感

東芝ライフスタイルのコードレス掃除機「VC-CLP54」を使ってわかった良さをお伝えします

しっかり掃除ができる高機能コードレススティック掃除機といえば、これまではサイクロン式が主流でした。しかし「掃除機本体の掃除が面倒」「捨てる時にホコリが舞うのが苦手」といった理由で、この3年ほどで注目されているのが「高機能な紙パック式」です。ゴミをパックごと捨てられる衛生性の高さや、掃除機本体が汚れにくい構造などから、サイクロン式から紙パック式に乗り換える家庭も増えています。

そうした中で、東芝ライフスタイルのスティック掃除機TORNEO cordless(トルネオ コードレス)シリーズから、軽量ボディに強力な吸引力と紙パック式の快適さを両立した「VC-CLP54」が7月に登場しました。実際に「VC-CLP54」で掃除をして使い勝手を試してみたところ、今の掃除機選びに「ちょうどいい」ポイントが見つかったので紹介します。

コンパクト軽量なのに使いやすさも確保した絶妙なバランス

VC-CLP54は、ヘッドや延長パイプを含めた標準質量が約1.5kgのコードレススティック掃除機。この重さは軽量タイプに分類されるモデルです。

最近は、多くのメーカーが「パワータイプ」と「軽量タイプ」を分けて展開していますが、軽量モデルは取り回しがしやすい反面、本体の高さが短くて掃除時に前傾姿勢になりやすかったり、ヘッド幅が狭くて掃除に時間がかかる製品もありました。

東芝のVC-CLP54は、スティック時の本体サイズが258×151×1,066mm(幅×奥行き×高さ)と、軽量モデルながら高さとヘッド幅もしっかり確保。自然な姿勢で使えるうえ、ヘッド幅もしっかりあるのでリビングなどの広い部屋も、なるべく時間を掛けずに効率よく掃除できました。

自走ヘッドなので床の上を滑るように進みます。ヘッド裏の車輪で左右にも軽い力で動き、壁際の掃除も楽。ソファの下など低いところの掃除が必要なシーンもありますが、本体をほぼ水平に倒してもヘッドがしっかりと床に密着。家具下なら約6.3cmまでの隙間も掃除できます。

VC-CLP54の操作はシンプル。吸引力を選択できる「標準/強」か床面の種類などで吸引力を自動調整する「自動/切」のどちらかが選べます。バッテリーは標準モードで約45分持続
自走ヘッドで床の上を滑るように掃除。ヘッド裏の車輪で左右にも軽い力で動き、壁際の掃除も楽でした
本体はほぼ水平に倒してもヘッドが床に密着しました

軽量ボディでもパワフル。実際の掃除でも実感できた吸引力

軽量タイプの掃除機というと「手軽で扱いやすいけれどパワーはほどほど」と思う人も多いかもしれません。しかしVC-CLP54を使ってまず驚いたのは、その吸引力の強さです。今回はフローリングとカーペットの両方で模擬ゴミを使い、実際にどれくらいのゴミを吸えるか検証しました。

フローリングでの検証には、白い粉ゴミと3mmほどの細かな猫砂、さらに髪の毛を散らして掃除をしました。フローリングは、一般的な掃除機でも比較的きれいに掃除できる場所ですが、非力な機種では床材の溝の奥や目地に入り込んだ細かなゴミを吸い切れないことがあります。今回のテストでは、あえて溝が白くなるまで粉をまきましたが、VC-CLP54はヘッドを一往復させただけで溝の奥までしっかりとゴミが取り切れていました。

そして、ヘッドに回転ブラシを内蔵した掃除機で多いのが、粒状のゴミをブラシで弾いて散らばってしまうという問題です。VC-CLP54は粒状の猫砂も弾くことなく一往復でしっかりと吸引してくれました。

掃除前(上写真)は白かったフローリングの溝が、掃除後(下写真)はしっかりと除去できています

フローリング以上に掃除機のパワーを必要とするのがカーペットの掃除。そこで、VC-CLP54は「床見極めセンサー plus」を搭載し、カーペットやラグの上では自動的に吸引力とブラシ回転数をアップします。

実際にカーペットに粉ゴミと髪の毛を擦り込み、ヘッドをゆっくり一往復させたところ、髪の毛は完璧に掃除。粉ゴミは「よく見ると点々と粉が残っている」くらいのレベルでした。そのためたった2~3回ヘッドを動かせば、ほぼ完全にゴミが吸引できました。軽量タイプで、ここまでカーペットのゴミをしっかり取り切れるのはかなり優秀です。

カーペットは、毛足の奥まで粉ゴミが入り込んでいても(上)、1往復しただけでほとんど除去できていたのがわかります(下)

また、今回はフローリングとカーペットの両方で10~15cmほどの髪の毛を15本ずつ掃除しましたが、合計30本の髪を吸ったあとの回転ブラシに髪の毛は絡まっていませんでした。ブラシに絡んだ髪をカットするのはけっこうな手間がかかるため、こうした使いやすさはうれしいポイントです。

特殊編み込み加工を施した「からみレスブラシ」により、髪の毛がブラシ根元に入り込みにくい構造に

やっぱり紙パック式だからゴミ捨ても掃除も驚くほど手軽

VC-CLP54の最大の魅力は、掃除力のパワフルさに加えて紙パック式であること。現在のコードレス掃除機はサイクロン式が多いですが、サイクロン式は、ゴミがたまるダストビンやサイクロンユニット、HEPAフィルターなど、吸い込んだゴミで汚れやすく、定期的に掃除を必要とするパーツが複数あります。また、モデルによってはゴミ捨て時にホコリが舞うなど、お手入れ時に不便を感じることが少なくありません。

紙パック式のVC-CLP54は、本体のカバーを開けて紙パックを引き抜くだけでゴミ捨てが完了。ゴミに触れることなく、手も汚さずに処理できるのが大きな利点です。特に花粉やホコリに敏感な家族がいる家庭では、ゴミを露出させずに捨てられる構造が力を発揮するため、「やっぱり紙パック式が手放せない」との声も聞きます。

また、「ゴミをためておくのは衛生面で気になる」という人にも、VC-CLP54用の紙パックフィルター「VPF-31」は、消臭と抗菌効果まであるのがうれしいところです。

VC-CLP54用の紙パックフィルター「VPF-31(5枚入り)」(1,320円)。消臭と抗菌効果まである紙パックです

一方で、紙パック式でよくいわれる「ゴミが溜まると吸引力が落ちるのが気になる」人も多いはず。これは、一般的な紙パック掃除機において、パック内に溜まったゴミが、風の通り道をふさぐことで吸引効率が下がる現象です。

そこで、VC-CLP54用の紙パックフィルター「VPF-31」は、紙パックがケースの内部でギリギリまでふくらむ特殊な構造を採用。パック内のゴミが増えてもパック上下で風路を確保するので、吸引力が落ちにくい特徴があります。

1週間ほど利用した後の紙パック。ゴミは1割ほどしか溜まっていませんが、パックがケースいっぱいにふくらんで内部空間を最大限に活用しているのがわかります
付属する充電スタンド上部には紙パックを収納できるケース付き。交換時に紙パックを探し回る必要がなく便利です

デザインも機能も両立。出しっぱなしでも絵になるスタンド付き

軽量かつコンパクトなコードレス掃除機は、収納スペースを取らない反面、スタンドがなく、充電時に自分でプラグを本体にさし込む必要がある製品も多くあります。そんな中、VC-CLP54は標準で充電スタンドが付属。充電スタンドは掃除機本体と同じホワイトベース色。見た目もシンプルで、部屋に出しっぱなしにしても生活感を抑えられるデザインを採用しているのも好感が持てます。

本体と充電スタンドはシフォンベージュカラーなので、白い壁にも馴染みインテリアの邪魔をしません。充電スタンドのサイズは288×288×914mm(幅×奥行き×高さ)

充電台の上部には付属する「すき間ノズル」を引っかけるホルダーも付属。多くのモデルのように台座の下に収納するタイプではないため、しゃがまずに立ったまま手を伸ばしてサッと交換できるのも便利でした。

本体横に収納できるすき間ノズル

もうひとつの付属品である「ワンタッチブラシ」は本体に常時取り付けられており、使いたいときだけスライドして引き出す構造。筆者は普段、付属ノズルの付け替えが面倒で使わなくなることも多いのですが、VC-CLP54はどちらも手が届きやすい位置にあり、掃除中も自然に使いこなすことができました。

本体に常に装着されている「ワンタッチブラシ」。使用したいときは角度を変えて引き出すだけ。サッシの溝や家具まわりの掃除がスムーズに行なえます

軽さもパワーも手軽さも。「ちょうどいい」が詰まった1台

紙パック式のコードレス掃除機自体は以前から存在していましたが、多くは手頃な価格帯のシンプルモデルで、吸引力や機能面に物足りなさを感じるものが中心でした。しかし、ここ数年は「ゴミ捨てが楽」「ゴミ捨て時にホコリが舞わない」「掃除機本体が汚れない」といった紙パックの良さが見直されており、ようやくサイクロン式に匹敵する高機能な紙パック式製品が増えはじめてきました。とはいえ、その選択肢はいまだ多くはなくVC-CLP54のような「軽さ・パワー・お手入れ性・使い勝手」という四拍子をそろえたモデルは貴重です。

細部に東芝らしい使い勝手の良さがあるのも魅力。たとえば、VC-CLP54は本体裏にシリコンの滑り止めがあり、壁に立てかけても倒れにくい構造になっています

これまでのサイクロン式でお手入れに悩んでいた人、購入価格を抑えつつパワーも妥協したくない人、ホコリや花粉などに敏感な家族がいる家庭。そんな人たちにこそ、VC-CLP54はぴったりの一台。ラクして清潔を保ちたい人は、いま一度「紙パック式」の掃除機を見直してみてはいかがでしょうか。

(提供:東芝ライフスタイル)