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スマートホームにAIの新しい波! SwitchBotが見せる次の一手は?【IFA 2025】
- 提供:
- SwitchBot
2025年9月17日 09:00
ドイツ・ベルリンで9月5日~9日(現地時間)に開催された、家電とテクノロジーの世界最大級イベント「IFA 2025」。そこでスマートホームのエリアに出展したのがSwitchBotです。家電がネットにつながることで多くのメリットがある“スマート化”が注目されたIFAにおいて、初日から多くの来場者で賑わっていました。
「日本とドイツはSwitchBotが創業当時から特に力を入れて、最新の製品とサービスを紹介してきた地域です。今回IFAで初めて発表/披露する製品も、まずは日本とドイツを中心にSwitchBotが大切にする地域の方々から最初にお届けしたい」(SwitchBotのJelly Ranさん)と、日本への製品展開にも積極的な姿勢。
2025年のIFAでも大きなトピックとなっていた「AI」。SwitchBotもいよいよこの分野に本腰を入れていることが伝わる出展内容になっていたほか、スマートホームについて「利便性だけではない新しい一面」も見えたので、その出展の模様をお伝えします。
家族の“目”になって見守る「AIスマートホームハブ」
SwitchBotでスマートホームの中心になる製品といえば、リモコンやセンサーなど様々な機能を持つ「SwitchBot ハブ」。今回新たにVLM(Visual-Language Model)の処理能力を司令塔のハブに加えた「AI HUB」を披露していました。
視覚情報と言語を統合して処理するVLMを載せて、SwitchBotのカメラ機器と連携しながら自宅の屋内外の様子を視覚的に解析できるなど、できることが大幅に広がりました。
例えば家族の姿を画像情報として登録しておけば、高齢の家族が転倒したことを自動で検知し、別の場所にいる家族にアラートを飛ばすなどのオートメーション機能が実現できます。1台のAI HUBに対して最大8台の外付けカメラが接続でき、SDカードを装着すればHUBで映像を録画保存することも可能です。
万が一ネットワークに障害が発生した場合も、本機に内蔵するAIチップが単独で様々な処理をこなすエッジ処理に長けている点も大きな特徴。頼れるホームセキュリティカメラシステムにもなりそうです。
SwitchBotのスマートホーム製品は、カメラやセンサーなどの単体から、サーキュレーター、空気清浄機といった生活家電までラインナップが広がっています。数が増えてもラクに管理できて、いざという時にもすぐ役立ってくれる、AI HUBが家の賢い司令塔のような存在になってくれることに期待したいです。
癒やしてくれるパートナーロボット「KATA Friends」誕生
ブース中央のステージでは、新しいパートナーロボットの「KATA(カタ)Friends」が来場者から注目されていました。もふもふな動物のような外観と、大きく愛らしい瞳。大人が持ち上げて抱きかかえられるサイズ感です。
重さは3kg前後。脚に付いているホイールで自由に走り回れます。人間の言葉を「話す」ことはできませんが、猫のような鳴き声で答えてくれていました。動物を飼えない住宅などでも気軽に導入できて、癒しの存在になってくれそうです。
「ハロー、カタ」と呼びかけると顔の向きを変えたり、まばたきや表情を変えて感情を表現します。本体にタッチセンサーを内蔵しているので、さわったり、なでたりすると喜ぶそうです。
正面側の顔のところにイメージセンサー、お腹のところにはLiDARセンサーを載せているので、KATA Friendsを遊ばせている室内の正確なマップを生成して、障害物を避けながら動き回れます。
カメラは留守中の自宅の室内などを“見守る”用途にも使えます。発売時に提供されるモバイルアプリからカメラを起動して写真やビデオを撮ることができます。
さらに、KATA FriendsにはSwitchBotが様々なモデルを組み合わせた独自の感情理解AIが組み込まれます。人が話しかけなくても、カメラで読み取った表情、話しかけた時の声のトーンなどを解析して、ロボットが表情を変えながら人を和ませます。今はまだ試作中だったので、実際にAI機能が活躍するKATA Friendsが⾒られるのは、もう少し先になるのかもしれません。
IFAで華々しく披露されたKATA Friendsは、年内の製品化を予定。日本とドイツから最初に発売する計画を立てていて、価格は未定とのこと。
来場者の反応について尋ねると、「言葉を話してほしい」との声も複数寄せられたようです。果たして、今のまま人の言葉を話さずシンプルに寄り添ってくれる存在なのか、コミュニケーションをしたい人には話し相手にもなってくれるのか……どんな形で正式に登場するのか、引き続き要注目です。
カラーE Ink搭載のアートフレームなどアイデアガジェットも充実
現在日本でも人気のスマートロック「SwitchBot ドアロックUltra 顔認証セット」ついに人の顔まで認識してカギを取り出さなくても解錠と施錠をしてくれるようになりました。その顔認証パッドの方に、新たに手のひら静脈認証の機能を加えた「Keypad Vision Pro」も新製品として披露されました。日本で販売される時には名称が変わるかもしれません。
パッドに搭載するカメラの手前、10cmくらいの距離に手のひらをかざすとドアロックが解除できます。従来の3D顔認証やキーパッドによる解錠・施錠も可能です。発売予定時期は年内。価格は3万円を予定しているそうですが、ドアロックUltraの直販価格が34,980円なので、これを少し超えるくらいになるのかもしれません。
もう一つの注目として、鮮やかな6原色のフルカラー表示を実現するE Ink Spectra 6を採用する電子ペーパーを、アートフレームに載せた製品も登場します。前述したペットロボット「KATA Friends」にも通じますが、何かに明確に役立つというよりは、そこに存在することで生活を豊かにしてくれるものになりそうです。
こちらもAI対応の利点を活かし、ユーザーが読み込んだ写真をイラスト風、3Dデジタルアート風などのテイストを加えてAIで加工してくれる機能を搭載しています。1度のフル充電で約2年間使用可能。最小7インチ、中間の13インチ、最大32インチまで複数サイズの製品を展開します。価格は未定ですが、発売時期は2026年になる見込みです。
火を使わないアロマキャンドルディフューザーもユニークなアイテム。より安全に、いつでも好みの香りを家で楽しめるというわけです。
スマートフォンからリモート操作ができるため、例えば帰宅前に香りを焚くように設定しておけます。SwitchBotのMatterに対応するスマートホームハブを経由することで、AmazonやGoogle、Appleのスマートスピーカーから音声で操作もできる、機能性と遊び心の両方がある製品です。
SwitchBotのブース正面には、同社の新しいブランド「ACEMATE(エースメイト)」から登場する“テニスロボット”が実演を行なっていて、多くの人が集まっていました。
このロボットは足もとの4つのタイヤで移動します。内蔵するイメージセンサーとビジョンモデルAIにより、対面するテニスプレーヤーの動きを分析しながら「ボールを打ち返す(射出する)」ことができます。プレーヤーが打ったボールをネットでキャッチして、ボールを打ち返すことでラリーが成立します。プレーヤーの習熟レベルに合わせてボールを打ち返す速さも最大時速110kmまで調整できるそうです。
本機は一般のコンシューマー向けロボットではなく、テニススクールや大学の部活動などでの利用を想定したBtoB向けのロボットです。今後はACEMATEのブランドから、様々なスポーツテック系ロボットを企画開発、製品化する計画があるといいます。
スマート化やAIなど最新鋭の技術を柔軟に、かつ迅速に扱いこなしてユニークな製品を展開するSwitchBotの勢いが、世界中から訪れていたIFAの来場者を惹きつけていました。












