トピック
一流料亭ごはんがお家に! 100周年のタイガー「土鍋ご泡火炊き」で味わう幸せ
- 提供:
- タイガー魔法瓶
2023年7月21日 08:00
タイガー魔法瓶は1923年に創業し、今年100周年を迎えました。創業当初から製造と販売を手掛けているのが、社名にもその名を冠し、今なお進化し続けている魔法瓶。以来、熱コントロールと向き合い続け、1974年に誕生した炊飯電子ジャー、そしてかまどで炊いたようなごはんが炊けるフラッグシップモデル「土鍋ご泡火炊き」シリーズにつながってきました。
そんなタイガーが100周年を記念して7月21日から発売するのが、「土鍋ご泡火炊き」シリーズの最新モデル「土鍋圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き」の「JRX-T100」(5.5合炊き)と「JRX-T060」(3.5合炊き)。すでにおいしさは知られている炊飯器ですが、さらに大きな進化を遂げたといいます。
目指したのは、土鍋を直火にかけて炊く“一流料亭のごはん”。それをどのような方法で実現したのか、実際に炊いて味わってみた感想を交えて紹介します。
おいしさの決め手「大火力」と「温度グラデーション」とは
同社の「土鍋ご泡火炊き」シリーズは2019年の発売以来、数々のアワードで累計12冠を獲得しているトップクラスの大人気モデル。蓄熱性の高い本物の土鍋を使用した内なべと、お米一粒ひと粒を包んで守る泡が、粒立ちがよく、噛めば噛むほど甘みが味わえるごはんを炊き上げます。
これまでの時点で、すでに完成形に近いようにも思えますが、同社が目指す究極のごはんは、その先にありました。それが、土鍋を直火にかけて炊く“一流料亭のごはん”。そこで同社は改めて、土鍋を直火にかけると何が起こるのかを緻密に分析し、それに近い状態を作り出すことに成功しました。それが、今回ご紹介する100周年モデルというわけです。
そもそも炊飯のために土鍋を直火にかけた場合、土鍋やお米にはどのようなことが起こるのでしょうか。同社によると直火の場合、炎自体は土鍋の底部から側面にかけて、鍋肌に沿ってかけあがります。ただし土鍋は熱がゆっくり伝わるため、鍋の底部はもっとも温度が高く、側面にかけて温度が下がるという“温度グラデーション”が発生。この温度差が内部に自然な熱対流を起こし、米一粒ひと粒に熱を加えて甘みを引き出しているのです。
そこで、まずは直火の高火力を再現するために、底部のIHコイルを従来の一重から二重に増強。さらに、従来は底部の周囲に一部IHコイルが巻かれていないすき間がありましたが、今回は、できるだけすき間を作らずに巻きつけたほか、IHコイル自体も太いタイプに変更しています。
これにより温度ムラが少なくなり、理想的な温度グラデーションが生まれるようになったほか、最高温度が従来の280℃から約300℃※にアップしています。ちなみに金属釜を搭載している他メーカーのフラッグシップモデルは、最高温度は高くても170℃前後。ですから300℃がいかに高火力かわかりますね。
※JRX-T100の場合
さらに、もう1つのこだわりが、米表面の傷を守る泡の存在。通常、沸騰時に発生する泡は、鍋肌に沿って水面に上がっていきますが、「土鍋ご泡火炊き」は釜底に波紋のような加工を施すことで、泡が垂直に上がっていきます、その泡がお米を包み込むクッションのような役割を果たし、米に傷が少なく、ツヤのある炊き上がりを実現してくれるのです。
コシヒカリを「産地」でも炊きわけられておいしさアップ!
ではさっそくごはんを炊いてみます。操作は、ふたに表示されたタッチパネルを順に操作していくだけなので、直感的に行なえます。字が大きくて見やすいうえ、(設定によっては)音声でも案内してくれるので、ストレスなく安心して操作できます。
ところで「土鍋ご泡火炊き JRX-T型」には、70種類もの銘柄炊きわけができるという得意技があります。お米は銘柄によって「もっちり」「あっさり」「柔らかい」「硬い」といった特徴があるため、その個性を活かして吸水時間や圧力などを調整し、より最適な炊き方ができるというものです。
この「銘柄巧み炊きわけ」の種類は、以前はもうちょっと少なかったのですが、年々増えていき、従来モデルの時点ですでに70銘柄でした。なので、今回はさらに増えるのかな、と思っていたら、違った方面への進化となりました。それは、6地域の「コシヒカリ」産地炊きわけです。なるほど確かに、コシヒカリはどこでも手に入る人気の銘柄ですが、産地が違うものが同時に並んでいると、味も違うだろうに、一括りで「コシヒカリ」でいいのかなと思っていました。
実際、山形県(東北)の「コシヒカリ」は、やや粘りが多い/やや硬い、佐賀県(九州・沖縄)は少し粘りが少ない/少し硬いといった特徴があるそうですが、それぞれに合わせてプログラミングを調整して炊飯してくれるとのこと。
なお銘柄炊きわけの設定は「白米」「銘柄指定」を押した後、デフォルトで表示されている銘柄以外は、番号で入力します。銘柄の番号は、取扱説明書に書いてありますが、そもそも1から順に、銘柄の五十音順で割り振られており、入力するたびに音声で案内してくれるので、自力でも見つけられました。
産地炊きの場合は、71番以降を選ぶと6つの地域を音声で教えてくれて、選べるようになっています。
なお本モデルから、Wi-Fiでアプリと連携可能なため、アプリを使えばスムーズに設定できるようになっています。
お米の香りと甘みが口いっぱいに広がる!
では、さっそく新潟県産のコシヒカリを産地炊きで炊いてみました。セットして炊き始めると、ふたと本体の隙間から、赤い光が漏れています。実はこれ、炊飯中を直感的に知らせてくれるエモーショナルランプ。
一般的に炊飯器の現在の稼働状況は、近くに行ってみないとわからないことも多く、実は「炊飯スイッチを押してなかった!」「保温を切るのを忘れていた」なんてことも、無きにしもあらず。でも、こうして光で教えてくれれば、パッと見ただけでわかるので、炊飯器のすぐそばにいなくても、直感的に状況を理解できます。
そうこうしているうちに、炊き上がりの合図音が鳴り渡りました。設定されていたのは、「タイガー炊飯ジャー 炊きたて♪」と思わず歌いたくなる、あのメロディでした。炊き上がり音は自由に選べますが、我が家のキッチンは「ピーピー」と鳴るタイプが多いので、ほかの家電と区別するためにも、個性的なメロディを選ぶのもありですね。
炊き上がったところで、ふたをオープン。見た瞬間に「これは絶対おいしい」と確信できる、ツヤツヤな炊き上がりです。粒もしっかり立ってる!
さっそく茶碗によそって食べてみましたが、口に入れた瞬間に、「こんなに違うものか」と驚きました。まず舌触りが違います。ほどよい弾力がありつつ、つるんとしたなめらかさ。噛む前から、甘みがほのかに感じられ、噛めば噛むほど、甘みがしみ出てきます。といっても、しつこい甘さではなく、ごはんの風味が強く感じられる中での上品な甘みです。
私も昨年、一昨年と土鍋ご泡火炊きを試用してきましたが、すでにとてもおいしかったので、アワードを続々獲得するのも当然だし、正直もうこれ以上変わらなくても十分なのでは……とも思っていました。
でも全然違いました。直火の土鍋炊きに近づけるために改良したポイントが、ちゃんと炊き上がりに反映されています。その後、いろいろな炊きわけを試してみましたが、それぞれのお米の個性もあいまって、異なるおいしさを味わうことができました。飲み込んだ後も口の中にごはんの余韻が残っているせいか、一口また一口と食べたくなってしまうのは危険でした(笑)。
少量炊きでもおいしく、一口一口を噛み締めて味わえる幸せ
毎日の使いやすさに配慮されているのも、土鍋ご泡火炊きの特徴です。その最たるは、毎回お手入れするのは、内なべと内ぶた1枚のみと最小限なところ。しかも内ぶたは食器洗い乾燥機で洗えるし、マグネットで簡単に取りつけできるし、おいしく炊けるのに使い勝手がまったく犠牲になっていません。それどころか、むしろラク!
5.5合炊きの「JRX-T100」に加え、3.5合炊き「JRX-T060」もあるため、少人数の世帯でも使いやすいのもうれしいところ。一度にたくさんのごはんを炊かなくても、プレミアムモデルのおいしさが味わいやすくなりました。
もう一つ、タイガーならではの心配りがうれしいのは、JRX-T100で利用できる「一合料亭炊き」。5.5合炊きの広い内なべに専用の中ぶたをすることで、熱がお米へ均等に伝わるため、大火力を活かしながら0.5合~1合だけでもおいしく炊けるわけです。
さらにスマートフォンと連携することで、炊飯予約時間が変更できるほか、遠く離れた家族の炊飯状況を確認することで、干渉しすぎない見守りもできます。先述のように銘柄炊きわけの指定も簡単にできるので、より使いやすくなりそうです。
ここまで最新の「土鍋ご泡火炊き」を使ってみて、改めて気付いたことがありました。もともとごはんは大好きでしたが、若いころに比べてごはんを食べられる量が減ってきてしまったからこそ、これからは一口一口を大切に味わいたい、ということです。
毎日一流料亭には行けませんが、一流料亭で出されるようなごはんが自宅で炊けるのは、けっこうぜいたくなことだと思えます。好みの銘柄などに合わせて、あとは炊飯器におまかせするだけで面倒な手間なくこの味わいを実感できるようになったことで、ごはんを炊くのが日々の新たな楽しみになりそうです。
(協力:タイガー魔法瓶)