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シャープ、ロボット電話「RoBoHoN」の発売時期と価格を発表
(2016/4/14 20:12)
シャープは、人工知能とIoT機能を搭載した、持ち運べる人型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン) SR-01M-W」を5月26日に発売する。価格は19万8,000円(税抜)。公式サイトなどで予約販売を開始した。
人工知能が組み込まれ、二足歩行が可能な人型ロボット。モバイル通信(LTE/3G)に対応し、電話、メールやカメラなど携帯電話の基本機能をRoBoHoNと対話しながら使える。また小型のレーザープロジェクターを搭載し、写真や動画、地図などを投影可能だ。
同社によればRoBoHoNは、IoTとAIを融合させた「AIoT」を進めるココロプロジェクトの第一弾製品。「モノの人工知能化」を意味するAIoT化を進めるココロプロジェクトにより、モノ(製品)は人を気遣って動作するようになり、より愛着を感じるパートナーのような存在へと変わるという。
本体の高さ(身長)が約195mmで、重さ(体重)が約390g。13個のサーボモーターを使い、二足歩行などの動作が可能。背中のディスプレイは約2.0型(QVGA)で、約800万画素のCMOSカメラとHD(1,280×720画素)のプロジェクターを額部分に内蔵。また加速度/地磁気/ジャイロ/照度などのセンサーを搭載する。
ソフトウェアは、OSにAndroid 5.0を採用するほか、CPUにはQualcomのSnapdragon 400 processor 1.2GHz(クアッドコア)を搭載。LTE/3Gの通信機能のほか、Wi-FiやBluetoothにも対応。
バッテリー容量は1,700mAhで、充電時間は約155分。VoLTE通信時の連続通話時間が約400分で、LTE時の連続待受時間は約210時間。
「RoBoHoN1台でコミュニケーションしながら暮らす時代が来る」
発表会では、シャープとともにRoBoHoNを開発してきたロボットクリエイター・高橋智隆氏が登壇。「RoBoHoNは初代iPhone以上のイノベーションだと思っています」と言う。
「これまでのロボットは性能や耐久性など、ハードウェアとして充分な性能を持っていませんでした。一方で、今あるスマートフォンは、ユーザーが愛着を感じるような製品ではありません。
(こうしたロボットとスマートフォンのそれぞれ不足していた点を)補完しあったのがRoBoHoN。ロボットとスマートフォンを足した単なる足し算以上に、人とロボットとの関係を飛躍的に近づける存在になり得ます」
そして、これまでの開発によりRoBoHoNは、ユーザーが“愛着”を感じるものへと完成度を上げたという。愛着が湧くロボットだからこそ、新たな機能やアイデアが生まれてくる、イノベイティブなプラットフォームになり得るとする。
「いつの日か、RoBoHoN1台でコミュニケーションしながら暮らしていく、そういう時代が来るものだと思っています」(高橋氏)