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キヤノン、米Switch社製液冷LED電球を国内販売

~対流する液体シリコンでLEDを冷却

キヤノンMJが販売する米Switch社の液冷LED電球

 キヤノンマーケティングジャパンは、米Switch社の液冷LED電球を国内独占販売する。17日より企業向けに発売し、9月1日から一般店頭でも販売する。

 Switchは、カリフォルニア州サンノゼを拠点とするLED電球メーカーで、「妥協なく白熱電球から代替可能なLED電球」の開発を目指して2007年に設立された。6年間の開発期間を経て、2012年に最初の製品を市場に投入した。製品は、北米でデザインされ、タイ工場で生産している。

電球を縦に設置した際の液体シリコンの対流
電球を横に設置した際の対流

 Switch社のLED電球は、LEDの冷却を液体シリコンで行なっている点が特徴。液冷による高い冷却効率で、電球の温度を上げることなく、最大100W(相当)の大光量を実現している。また、電球表面の温度が均一で、カバー部分の温度差は±1℃以内としている。

 LED電球のカバーはガラス製で、光の広がりは290度を実現した。密閉型照明器具には対応するが、断熱施工型照明器具には対応しない。また、独自の制御技術により、全機種が調光器具対応としている。

 これらの技術が評価され、2013年度のCES Innovation賞や、2012年度のEdison賞を受賞している。

 当初発売されるのは、3機種で、すべてE26口金に対応する製品。価格はオープンプライス。

SWITCH60
SWITCH80
SWITCH100

 一般電球60W型相当の「SWITCH60(LDA-14L-G/D)」は、電球色(2,700K)で、全光束が810lm、消費電力は13.5W。店頭予想価格は8,480円。

 80W型相当の「SWITCH80(LDA19L-G/D)」は、電球色で1,160lm、消費電力は18.5W。店頭予想価格は10,480円。

 最上位機種で100W型相当の「SWITCH100(LDA20L-G/D)」は、白色(4,000K)で1,520lm、消費電力は20.0W。店頭予想価格は11,480円。

 本体サイズは共通で、61×124.5mm(直径×高さ)、重量は300g。キヤノンでは、液冷による長寿命を訴求するため、全製品について、3年間の無償保証を行なう。

伊達 浩二