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シャープ、太陽電池セルで世界最高変換効率「37.9%」を達成
(2013/4/25 00:00)
シャープは、同社が開発した化合物3接合型太陽電池セルが、変換効率で“世界最高”となる「37.9%」を達成したと発表した。
今回の開発は、NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合研究所)が推進する「革新的太陽光発電技術研究開発」の一環として取り組まれたもの。セルは2種類以上の元素から成る化合物を材料とした光吸収層を持つ「化合物」タイプで、ボトム層にInGaAs(インジウムガリウムヒ素)、ミドル層をGaAs(ガリウムヒ素)、トップ層をInGaP(インジウムガリウムリン)に配置した3層構造となっている。
このうち、ボトム層を形成するインジウム・ガリウム・ヒ素の組成比を最適化し、太陽光の波長に合わせることで、従来のセルよりも効率的に光が吸収できるという。
同社では今回の開発成果を活かして、レンズで集光した太陽光を電気に変換する集光型発電システムや、人工衛星など宇宙用・移動体用など、さまざまな用途での実用化を目指している。