東北電力、八戸火力5号機が運転再開

~停止の原因は電気回路の異常
八戸火力5号機

 東北電力は、ガスタービンの異常警報で自動停止していた青森県八戸市の八戸火力5号機(27.4万kW)が、20日15時00分に運転を再開したと発表した。八戸火力5号機は18日9時32分に異常警報を発して停止していた。

 東北電力の点検の結果、ガスタービンに付属する弁の開閉状態を検出する電気回路に接触不良が判明したため、当該部の修理を行なうとともに、類似箇所の点検を実施したという。

 八戸火力5号機は、東日本大震災以後の電力需要をまかなうため、緊急設置されたガスタービン発電機で、7月2日に営業運転を開始した。2014年8月までにコンバインドサイクル化が予定されており常設の発電機として稼働することが期待されている。しかし、8月7日から9日にかけて故障で停止したのに続いて、2度めの停止となった。

 18日は、八戸火力5号機の停止と残暑による気温の上昇で、東北電力全体の電力需給が逼迫し、東京電力と関西電力から電力融通を受けるまでに追い込まれた。

故障の状況。電気回路の接触不良が原因だった





(伊達 浩二)

2012年9月20日 17:55