東北電力、27.4万kWの八戸火力5号機が営業運転開始

~2014年にはコンバインドサイクル化を予定
八戸火力5号機

 東北電力は2日、八戸火力5号機が営業運転を開始したと発表した。八戸火力5号機は、東日本大震災後に設置が決まり、6月22日から試運転と各種試験を行なっていた。今夏に向けて東北電力が準備していた新設電源はすべて営業運転に入った。

 八戸火力5号機は、当初はシンプルサイクルガスタービンで営業を行なうが、2014年8月までにコンバインドサイクル化が予定されている。現在の出力は27.4万kW、熱効率は約33%だが、コンバインドサイクル化によって39.4万kWと約48%へ向上する。さらに、燃料を軽油からガスに切り替えることで、41.6万kWの出力と約55%の熱効率を計画している。

コンバインドサイクル化の用地計画コンバインドサイクル化の仕組み。排熱回収ボイラや蒸気タービンを追加し、もう1台の発電機を回すことで出力と効率を上げる
現状の仕様とコンバインドサイクル化後の仕様比較





(伊達 浩二)

2012年7月3日 00:00