ジェームズ ダイソン アワード、一次審査通過6作品と国内最優秀賞が決定

 「ジェームズ ダイソン アワード 2012」(James Dyson Award:JDA)は、各国内の最優秀賞作品および、第一次(国内)審査通過作品6作品を決定した。このアワードは、若手プロダクトデザイナーの育成を目指すもので、18カ国の大学生及び卒業4年以内の卒業生を対象とする。

 日本では、プロダクトデザイナーの柴田文江氏と、ノンフィクション作家の山根一眞氏が審査にあたった。

国内最優秀賞に選ばれた「Keyhole」

 日本最優秀作品は、創業者デザイン専門学校のRoger Jansson氏による「Keyhole」が選出された。賞金は1,000ポンド(約12万5千円)。

 Keyholeは、施錠した(鍵をかけた)ことを記憶してくれる鍵。外出先などで、鍵をかけたかどうかわからないという不安を解消してくれる。

 また、この作品を含む6作品が一次審査通過作品として選出された。今後、18カ国の一次審査通過作品を対象に、二次、三次の審査を経て、ジェームズダイソン氏による最終審査が行なわれる。

 最優秀賞の受賞者には、トロフィーと、賞金10,000ポンド(約125万円)が贈られる。また、受賞者が在籍・卒業した教育機関にも寄付金10,000ポンドが贈られる。

 最終審査結果は11月8日発表、国内優秀賞表彰式は11月16日の予定。

【国内最優秀作品および一次審査通過作品】
1)創業者デザイン専門学校 Roger Jansson氏「Keyhole」
2)京都工芸繊維大学大学院 イシイセキ氏「LATI~design for dogs and blinds~」
3)慶應義塾大学大学院 勝本雄一朗氏「ニンジャトラック」
4)名古屋芸術大学 Frederick Phus氏「Water Support Bottle」
5)名古屋市立大学大学院 奥田勇氏「A-TUNE」
6)慶應義塾大学大学院 勝本雄一朗氏「キャタピー」






(伊達 浩二)

2012年8月30日 18:22