大飯原発4号機フル稼働で、西日本4電力会社が節電目標引き下げ

~関電は10%堅持も条件付きで5%に

 政府は25日、関西電力大飯原発4号機のフル稼働に伴い、西日本地域での節電目標を引き下げると発表した。

 これまで関西電力への送電のため、3~4%の節電目標が設定されていた中部/北陸/中国の各電力会社管内は、「数値目標を伴わない節電」に変更された。

 また、四国電力管内については、7%の数値目標が5%に引き下げられた。

 関西電力管内は、10%以上とした目標は堅持しているが、生産活動に支障が生じる場合は5%に軽減する。とくに、「高齢者や乳幼児等の弱者の方々については、熱中症等の健康被害に遭わないよう、健康最優先で、無理のない節電を行っていただければ、十分」としている。

 また、関西電力管内の計画停電のリスクが低下したため、従来の1日2回という想定から、1日1回以内で必要最小限の準備を行なうという、北海道/四国/九州の各電力会社と同じ体制にする。

 なお、大飯原子力発電所の再起動は、中西日本地域の供給増をもたらすものとしており、北海道電力(7%)および九州電力(10%)の数値目標はそのまま維持される。

大飯原発3号機再稼働による節電目標の変更
電力会社名北海道東北東京中部北陸関西中国四国九州
現在の節電目標7%数値目標なし数値目標なし5%5%15%5%7%10%
大飯原発3号機稼働後4%4%10%3%
大飯原発4号機稼働後数値目標なし数値目標なし10%(条件付きで5%)数値目標なし5%





(伊達 浩二)

2012年7月26日 00:00