パナソニック、空気清浄機発売から50周年

~累計生産台数も1,000万台を突破
1962年に発売された最初の空気清浄機

 パナソニックは、2012年9月に空気清浄機の発売開始から50周年を迎えると発表した。

 パナソニックの最初の空気清浄機は、1962年9月に発売された床置き型で3層のフィルターを備えた製品。当時は、都市の大気汚染が社会問題化するなかで、室内空気質(IAQ:Indoor Air Quality)の向上のため必要な機材として開発されたという。

 以後、タバコ対策の煙センサーやミクロダストセンサーなどのセンサー部分や、カテキンフィルター、HEPA/ULPAフィルター、アレルバスターフィルターなどのフィルター部分、気流ロボット、ツインルーバーなどの空気流路など、各種の改良を重ねて来た。

 また、ナノイーやエコナビなどの新技術の採用や、加湿空気清浄機など新しい分野への挑戦も行なっている。

最新の加湿空気清浄機「F-VXH70-W」

 空気清浄の対象となるテーマは、時代によって、タバコの煙、ハウスダスト、アレルゲンと変化しているが、空気清浄機に対する関心は年々増しており、2011年には国内の空気清浄機市場は250万台を越え、1994年の45万台に比べ、5倍以上に市場が拡大している。

 2011年には、旧松下電器産業と旧松下電工の販売商品を含めて、国内での累計販売台数が1,000万台を突破した。輸出も1970年代から行われており、現在は中国、アジア、中東などで販売されている。






(伊達 浩二)

2012年7月24日 15:03