関西電力、大飯原発3号機を起動、2日中に臨界

~5月5日以来の「原発なし」が終了

 関西電力は、再稼働作業中だった大飯原発3号機(118万kW)を1日21時に起動した。2日中に原子炉が臨界に達し、数日中に発電を開始する。当初の予定通りに再稼働作業が進行している。

 国内の原子力発電所が稼働するのは、5月5日に北海道電力の泊原発3号機が定期検査で停止して以来となる。日本国内の商業原子力発電所は、42年ぶりにすべて停止していたが、その状況が終了した。

 大飯原発3号機が順調に再稼働した場合、118万kWの出力が増加するほか、揚水型発電所の夜間の組み上げ量が増加するため、ピーク時には約170万kWの増加が見込まれている。これにより、西日本地域の電力会社管内では、節電目標の引き下げが行なわれる予定となっている。

【7月2日11時追記】関西電力は、大飯原発3号機が2日6時に臨界に達したと発表した。

大飯原発3号機が稼働することで約170万kWの電力が増加する(関西電力資料)





(伊達 浩二)

2012年7月2日 00:00