NTT、体組成計に乗るだけでクラウドにデータを送る健康管理サービス

~「コンティニュア」規格対応の体組成計を新発売。スマホにも対応

 NTTレゾナントは、同社の健康管理サービス「gooからだログ」にて、体組成計で測定したデータをクラウド上に転送し管理できる新サービスを、6月18日より開始した。

 gooからだログは、ダイエットの成功や健康管理のための“継続性”を追求した記録型のヘルスケアコミュニティサービス。体重や摂取カロリー、睡眠時間などが記録でき、グラフ化したりユーザー同士が交流することで、継続的なダイエットや健康管理に取り組むことを目的としている。利用は無料。

 今回は、ネットワーク家電を用いて家庭での健康管理を促進する業界団体「コンティニュア ヘルス アライアンス」の規格に対応した体組成計、およびパソコンなどネットワーク機器を使うことで、測定データを無線でgooからだログのサーバーに転送するサービスを、新たに開始する。gooからだログではこれまで、測定データはユーザーが手入力していたが、コンティニュア規格に対応した無線機能内蔵の体組成計で測定することで、パソコンを経由して、体重、体脂肪、筋肉量などの健康データをクラウド上に自動で記録する。テータの推移をグラフで把握することで、ダイエットや日々の健康の増進に役立てられるという。

gooからだログは、体重などからだに関するさまざまな記録ができる無料のウェブサービス体重をグラフ化することで、ダイエットが進んでいるかなどの状態が把握できるこのほかにも「基礎体温」「アルコール」などの詳細なデータも登録できる
今回は、コンティニュアに対応した体組成計で量るだけで、自動でデータをサーバーにアップする機能を備えたなお2011年12月には、コンティニュア規格の血圧計で、血圧データが自動でアップできるサービスも開始している
新サービスの開始に際して、A&Dよりコンティニュア対応の体組成計「UC-411PBT-C」が発売される。一般消費者向けでコンティニュアに対応した体組成計は世界で初めてという

 新サービスの開始に際して、A&Dよりコンティニュア規格対応の体組成計「UC-411PBT-C」が発売される。発売はNTTレゾナントが運営するネット通販サイト「NTT-X Store」限定で、販売価格は12,800円。

 データ通信はBluetooth規格Class1で、通信距離は障害のない場所で100m。登録人数は5人までで、乗るだけで測定者を判別する自動認識機能も搭載されている。測定データは、体重、体脂肪率、基礎代謝、BMI、筋肉量、水分量。測定単位は50g。通信がうまくいかなかった場合のバックアップ用メモリも用意され、最大200回まで保存できる。初回のみ、測定機器とネットワーク機器のペアリングが必要になる。

 本体サイズは350×350×39mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.3kg。電源は単三アルカリ乾電池4本。

 A&Dによると、一般消費者向けでコンティニュア規格に対応した体組成計は、UC-411PBT-Cが世界で初めてという。なお同社では、2011年12月に、コンティニュア規格に対応した血圧計を既に発売するなど、7つの測定機器が対応している。

ホワイトブラック厚さは39mmと薄い。測定者を判別する自動認識機能が搭載されているため、識別用のボタンも省かれている
UC-411PBT-Cの利用方法は、まずパソコンと体組成計をペアリングする体組成計にのって測定
画面上に「送信成功」の表示が出るgooからだログに測定値が表示されれば完了

 また、ネットワーク機器としては、シャープ製スマートフォンにも新たに対応。専用のアプリ「SHヘルスケアインターフェイス」をインストールすることで、コンティニュア規格に対応した測定機器のデータを自動で収集する。また、スマホ上でのデータのグラフ表示もできる。コンティニュア対応のスマートフォンの機種は、シャープのホームページで公開されている。

コンティニュア対応のシャープ製スマートフォンを使うことで、パソコンなしでも利用可能写真はSHヘルスケアインターフェイスに対応したシャープのスマートフォン。NTTドコモ/au/ソフトバンクの3キャリアから発売される
利用方法は、パソコンと同様、体組成計とのペアリングからはじまる体組成計にのると、データの受信がはじまる体組成計で量った同じ数値が、サーバーにアップされる
コンティニュア・ヘルス・アライアンスの日本地域委員会の東芝・足立克己氏

 コンティニュア・ヘルス・アライアンス 日本地域委員会の東芝・足立克己氏は、今回の新サービスに際して、「コンティニュアの目的はただひとつ、『人生を楽しく健康に長生きしたい』。病気になってから気にするのでは、時、既に遅しで難しいこともある。健康体の状態から、ライフスタイルをマネジメントしていきたい。(NTTレゾナント、A&D、シャープの)3社の取り組みを歓迎している」とコメントした。


コンティニュア・ヘルス・アライアンスの全体構成図コンティニュアの目的は「人生を楽しく健康に長生きしたい」。健康の可能性を高めることを狙っている
今回の新サービスの概略図





(正藤 慶一)

2012年6月18日 14:27