東北電力、12日夕方の電力需要が逼迫

~東京電力/北海道電力から電力融通
1月12日時点の「でんき予報」

 東北電力は、12日の17時~18時にかけて電力需要が大きくなり、供給予備率が低くなったため、東京電力から30万kWの電力融通を受けた。東京電力からの融通は2011年12月22日以来で、2012年に入ってからは初めてとなる。

 東北電力は11日19時57分の時点で、17時~18時の予想最大電力が1,380万kWに対し、ピーク時供給力が1,449万kWで、供給予備率が5.0%まで下がると予想し、「電気の供給は厳しくなる見通し」と表示していた。

 また、東北電力では、北海道電力からも最大54万kWの電力融通も受けた。北海道電力からの融通は、北海道と本州を結ぶ「北本連系線」の容量(60万kW)の範囲で、状況に応じた電力を融通しているという。

 東北電力は東日本大震災の影響で、原子力発電所が停止し、火力発電所も被害を受けた。また、2011年7月の新潟・福島豪雨の影響で、水力発電所が被害を受けており、12日現在でも16カ所約85万kW分の発電所が停止している。

 なお、東北電力の13日のでんき予報は、供給予備率6.0%としており、12日よりは余裕のある状況を想定している。






(伊達 浩二)

2012年1月12日 19:20