東北電力、いまだ25カ所の水力発電所が停止中

~豪雨被害重く、復旧には最長で2年を見込む

 東北電力は24日、7月の新潟・福島豪雨によって、停止している水力発電所が25カ所に上ると発表した。被害を受けた29カ所のほとんどが復旧できないでいる。今後は、被害状況を踏まえて5つのグループに分類し、復旧の目標期限を決め、復旧に取り組む。

 最優先で、9月上旬までの復旧を目指すのは「第二沼沢揚水式発電所」で、この発電所が復旧すると45万kW程度の出力が得られる。次に2カ月程度で、11カ所を復旧し20万kW程度、年内に2カ所で1万kW、半年~2年で10カ所21万kW程度、変電所の復旧が必要で10カ月要する本名発電所が7万kW程度としている。最悪の場合、復旧には2年程度かかる見込みで、今回の豪雨による被害が甚大なものであったことが改めて明らかとなった。

被災した水力発電所の一覧
水力発電所位置図。阿賀野川と信濃川の上流域に被害が集中している設備の被害状況1。発電所によって状況は異なるが、被害の大きさがわかる設備の被害状況2。土砂や漂流物の堆積も復旧の支障となる





(伊達 浩二)

2011年8月25日 00:00