富士通、「長持ち」と「液漏れ防止」を両立した新アルカリ乾電池

 富士通グループのFDKは、長持ち性能と液漏れ防止性能を向上したアルカリ乾電池「Premium G(プレミアムジー)」を、2012年4月に発売する。ラインナップは単一形~単五形、9V角型が用意される。価格はすべてオープンプライス。店頭予想価格は、単三、単四の4本入りが各500円前後。

Premium Gのラインナップ単三形4本入りパック

 同社のアルカリ乾電池の従来モデル「G PLUS」に置き換わる新製品で、「長持ち」と「液漏れ防止」性能を向上した点が特徴となる。

 「長持ち」性能では、従来品と比べて、正極缶側面の厚さを20%薄くし、さらに固定用シール材「ガスケット」を薄型化することで、正負極材料の容量が増え、より長持ちになったという。また、電池材料となる亜鉛に含まれる不純物を“極限まで”低減させることで、ガス発生を抑制する添加元素が削減され、反応性が向上し、高出力性能が高められたという。

 「液漏れ防止」性能については、ガス発生を抑制するために、缶内部の鉄とニッケルメッキの間に合金化層を設けた独自の缶三層構造(内面トリプルレイヤー構造)を採用。缶内部の鉄の溶出によるガスの発生を抑制し、缶内圧の上昇を抑えて、液漏れ防止性能を高めたという。

 さらに、単一形~単四形については、未使用時の保存保証期限を、従来の5年間から10年間に延長した。

 なお、これらの改良に伴う電池の外形寸法の変更はなく、機器に今まで通り挿入できるという。






(正藤 慶一)

2011年12月5日 13:19