三菱オスラム、電球色で“業界トップ”の全光束を謳うLED電球
「PARATHOM(パラトン) 一般電球形」。左が電球色の「12.0W」、右が昼光色の「11.2W」 |
三菱電機オスラムは、電球色で“業界トップ”の全光束を謳うLED電球「PARATHOM(パラトン) 一般電球形」を、4月21日に発売した。電球色の「12.0W LDA12L-H/D」と、昼光色の「11.2W LDA11D-H/D」が用意される。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4,500~5,000円前後。
E26口金のLED電球で、両製品とも光の総量を表す数値「全光束」が810ルーメン(lm)と高い点が特徴。全光束では白熱電球60W相当の明るさ、電球下方の床面・机上面は白熱電球100W形相当の明るさを実現しているという。同社では電球色タイプの全光束について、日本電球工業会加盟のメーカーにおける、60W形と同等の電球色LED電球の中で“業界トップ”としている。
消費電力は電球色タイプで12W、昼光色タイプで11.2W。100W形白熱電球と比べた場合、約86%の消費電力削減になるという。また、100W形白熱電球から電球色のパラトンに交換することで、年間の電気代は約5,148円安くなるという(年間3,000時間使用した場合)。
電球色は演色性も優れており、物の色をどれだけ忠実に再現するかの指標値「平均演色評価数」は「Ra90」と高い。さらに、赤色の演色性を評価する「特殊演色評価数R9」についても、80という高い数値となっている。同社ではこの高い演色性の理由として、独自の白色LEDパッケージに加え、赤色LEDパッケージを搭載したことを指摘している。なお、昼光色の平均演色評価数はRa70。
このほか、調光器にも対応する。定格寿命は白熱電球の40倍となる40,000時間。
製品名 | 型番 | 口 金 | 光色 | 本体サイズ | 重量 | 定格 消費電力 | 全光束 | 定格 寿命 | 平均演色 評価数 |
一般電球形 12W | LDA12L-H/D | E26 | 電球色 (2,700K) | 62×125mm (直径×高さ) | 200g | 12W | 810 lm | 40,000 時間 | Ra90 |
一般電球形 11.2W | LDA12D-H/D | 昼光色 (6,500K) | 11.2W | Ra70 |
同社ではパラトンシリーズの用途として、一般家庭のリビングのほか、ホテルのロビーやホール、アパレル、食料品店、レストランなどでの利用を勧めている。
なお三菱電機オスラムでは、2011年3月末に一般白熱電球の製造を中止している。
100W形白熱電球と交換した場合の電気代と寿命の比較 | 白熱電球・電球形蛍光灯とのサイズ比較 |
パラトンは3月の「ライティングフェア2011」で参考出品された。写真は当時のブースのようす |
(正藤 慶一)
2011年4月22日 11:33