東北電力、今夏の供給量を60万kw積み上げ
~依然として90万kW以上の供給不足
東北電力は15日、今夏の電力供給見通しを1,210万kWに上方修正した。
従来の見通しは8月時点で1,150万kWとしていた。今回、常磐共同火力発電所勿来発電所の8号機(60万kW)と9号機(60万kW)について運転再開のめどが立ち、合計120万kWのうち、東北電力の受電分60万kWが加わった。
東北電力では、8月の最大電力を1,300万~1,380万kWと見込んでいる。また、猛暑の場合は、さらに100万kw程度高くなると見込んでいる。したがって、今回の上積みによっても、90万kW以上の供給不足となり、節電の必要性は薄れていない。
常磐共同火力は、昭和30年に設立された卸供給事業会社で、大株主である東京電力と東北電力に電気を供給している。現在、6~9号機の4台の発電機があり、7号機(25万kW)と9号機が震災の影響で、8号機は定期検査により停止している。
(伊達 浩二)
2011年4月18日 00:00
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