住友金属鹿島火力発電所が再稼働

~47.5万kW全量を東京電力に供給
住友金属鹿島火力発電所

 住友金属工業は26日、茨城県鹿島市にある「住友金属鹿島火力発電所」が発電を再開したと発表した。25日16時58分に点火し、26日0時57分には100%稼働送電を達成した。全発電量である47.5万kWすべてを東京電力に供給する。

 リリースによれば、この発電量は、茨城県内のすべての家庭の電力需要をまかなえる量という。また、電力供給は震災復興に不可欠との認識のもと、一日も早い復旧を目指してきたとしている。

 住友金属鹿島火力発電所は、同社の鹿島製鉄所内にあり、東北地方太平洋沖地震により停止していた。同発電所は、2007年から15年契約で電力卸供給事業(IPP)として東京電力に電力を供給している。

 1995年から一般企業が電力会社に電力の卸供給を行なうことが認められるようになり、これをIPP(Independent Power Producer)と呼ぶ。東京電力では2007年時点で、239万kWの電力をIPPから購入している。






(伊達 浩二)

2011年3月27日 02:28