三洋、“GOPAN FAN Meeting”を開催

~使い勝手や活用スタイルなど愛用者の生の声

購入者満足度は88%

GOPAN愛用者を招いて行なわれた「GOPAN FAN Meeting」参加者は10名で、全員女性だった

 三洋電機は、同社のライスブレッドクッカー「GOPAN(ゴパン)」の愛用者を対象とした「GOPAN FAN Meeting(ゴパンファンミーティング)」を開催した。今回のミーティングは、GOPAN購入後、三洋電機に製品の愛用者登録をした人を対象に募集をかけて行なわれたもの。当日は、三洋電機の東京ビルに10名の愛用者が集まった。

 GOPANは、米粉からではなく、米からそのまま米パンが作れる“世界初”の技術を搭載したライスブレッドクッカー。昨年11月11日に発売されたが、発売後も入手困難な状況が続いており、現在は注文受付を一時見合わせしている。希望小売価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万円前後。なお、予約受付は4月以降に再開予定。

 三洋電機によると、GOPAN購入者の総合満足度は88%に上り、GOPANを購入したことで、食生活が変わったと答える人半数以上を占め、78%がパンを買う回数が減ったと回答しているという。

三洋のライスブレッドクッカー「GOPAN」GOPAN購入者の総合満足度は88%に上るというGOPAN購入で食生活が変わったと答える人は76.3%で、全体の78%がパンを買う回数が減ったと回答している

 今回のGOPAN FAN Meetingは、昼の部と夜の部の2回に分けて開催された。今回取材したのは、昼の部ということもあり、集まった愛用者の方は全員が女性。各自の自己紹介からスタートした会は、GOAPNという共通する話題があるため、始終なごやかムードで進められた。

米の消費量が以前の2倍に!

 参加者の大半は、GOAPN購入の理由として「お米が使えるから」というのを、挙げた。「主人の実家が農家なので、米はタダで食べられるのに、いつも余ってしまっていた」「産地のわかる米を使いたい」など、愛用者にとっては、やはりただのホームベーカリーではなく「米から作れる」というところが大きなポイントになっているようだ。

参加者の1人、東京都在住の片山さん

 東京都在住の片山さんはホームベーカーリーを使うのはGOPANが2台目だという。「1台目のホームベーカーリーは使用頻度があまりにも少なかったので、友人にあげてしまいました」

 そんな、片山さんがGOPANを導入するきっかけになったのはやはり米を使えるというところにあったようだ。

 「うちは、主人と母と私の3人暮らしなのですが、これまでは30kgの米が1年経っても終わらないような状況。なんとかもっと、お米をおいしく食べたいなと思ってGOPANを導入しました」

 現在は、週2~3回の頻度で米粉パンを焼いているという。「GOPANを使い始めてからは、お米がすごい勢いで減っているんです! これまで1年経っても終わらなかったお米が、GOPANを使い始めて3カ月で、そろそろなくなりそうです」

 GOPANの製品開発の目的の1つに「米の消費拡大を目指す」というものがある。家庭単位でいえば、その目標はすでに達成されているといえるだろう。

 記者の印象では、GOPAN購入者は、家族がいるママさんが中心なのかなと思っていたが、実際にはそんなこともなく、一人暮らしの方など様々な人が参加されていた。

 東京在住のBさんは、「母と同居しているため、これまでキッチンは母の聖域だった。調理家電を私が買うなんてありえないと思っていたが、GOPANには惹かれた。普段料理をしないこともあって、最初はうまくいかないことが多かったけど。ゲーム感覚でパン作りを楽しんでいる」と言った声も。Bさんによると、特に作るのが難しい小麦ゼロのパンはゲームでいう“ボスキャラ”なんだとか――

GOPANは床に直置き?

試食をしながらの歓談となった

 会の後半ではそれぞれのGOPANの使い方や、設置の仕方について話し合われた。その中で意外だったのが、GOPANを床に置いて使っている人が多いということ。確かに、GOPANの本体サイズは354×278×387mm(幅×奥行き×高さ)で、一般的なホームベーカリーに比べるとかなり大きい。キッチンには炊飯器やトースターなどの調理家電が多数あるため、GOPANを置く場所を確保するのが難しいという。

 それにしても、なぜ床? と思ったのだが、それはGOPANならではの運転音にあるという。GOPANは、米から米粉パンを作るため、これまでのホームベーカリーとは焼き上げるまでの工程が大きく違う。

 その中でもキーとなるのが、米をペースト状にするミル工程だ。硬い米をすりつぶしていくのだから、かなりのパワーが必要となるが、その分運転音や振動もしっかりするというわけ。参加者の1人は「初めて使った時は、その運転音に驚いて思わず本体を持ち上げてしまった」と話していたほど。

 音や振動の対策として、床に直接置いて使うという人が多いというわけだ。米から米粉パンを作るという、新ジャンルの製品だけに、使い勝手や仕様に関しては不満も出ていたが、参加者の顔はなぜか、みな笑顔。音や振動についても、否定的に捉えるというよりは、おいしいパンが焼けるんだから、それぐらいは我慢します……というムードなのだ。

 プログラムでは、GOPANの開発秘話が披露されたほか、インターネット上の料理サイト「クックパッド」で開催されたレシピコンテストの優勝作品の試食などが行なわれたほか、自分なりのGOPANの使い方なども披露された。

「クックパッド」で募集した「ご当地食材をテーマにしたオリジナルGOPANレシピ」。全国から98のレシピが集まったというこちらが優勝した「宮城名物☆くるみゆべしトースト」和風食材との相性を試すテイスティングコーナーも。トッピングはきんぴらごぼう、鯛みそ、海苔の佃煮、なめたけ、ひじき。一番人気があったのは鯛みそ



(阿部 夏子)

2011年2月24日 00:00