パナソニック、「エコナビ」で省エネ・節水できる縦型洗濯乾燥機

~ナノイー放出機能も搭載

 パナソニックは、独自のセンサー技術「エコナビ」で、省エネ効果を高めた縦型洗濯乾燥機2機種を5月25日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、洗濯容量が8kg、乾燥容量が4.5kgの「NA-FR80S3」が18万円前後、洗濯容量が7kg、乾燥容量が4kgの「NA-FR70S3」が17万円前後。

NA-FR80S3 シルバーピンク

 縦型の洗濯乾燥機で、パナソニック独自のセンサー技術「エコナビ」で消費電力と使用水量を抑制する点が特徴となる。エコナビは「布量センサー」、「汗汚れセンサー」、「泥汚れセンサー」という3つのセンサーで構成されているが、布量センサーでは洗濯物の量を検知し、洗濯時間と水位を決定。汗汚れセンサーは、洗浄液に電流を通すことで汗汚れを検知、泥汚れセンサーは洗浄液の濁り具合で泥汚れを判別し、運転時間や水量をセーブする。これにより、エコナビなしの場合と比べて、最大で約10%の省エネ、約5%の節水ができるという。

 洗濯機能では、パルセータをきめ細かく制御し揉み洗い効果を加えることで、少ない水でも洗浄力を発揮する「エコウォッシュシステム」を、従来モデル「NA-FR80S2/70S2」より継承。洗濯時の定格使用水量は99Lと、100L以下に抑えている。

「布量センサー」、「汗汚れセンサー」、「泥汚れセンサー」という3つのセンサー「エコナビ」を搭載
洗濯物の量や汚れに応じて運転を切り換えるため、エコナビなしの場合と比べて最大で約10%の省エネと約5%の節水につながるという

ナノイーイオンの放出機能を新搭載
 また、パナソニック独自のイオン技術「ナノイーイオン」の放出機能も搭載。これにより、「除菌・消臭コース」、「プレ洗浄コース」、「ナノイー槽クリーンコース」の3つの新しいモードが追加された。

 「除菌・消臭コース」は、ナイロン製のダウンジャケットや籐製のバッグ、ペットの革リードといった洗えないものを、水を使わずに除菌・消臭できるというもの。1回当たりのランニングコストは0.4円という。

 「プレ洗浄コース」は、通常の洗濯では落ちにくい皮脂汚れを分解するためのモード。洗浄前に約2時間、衣類に「ナノイー」を浸透させることで、皮脂汚れの主成分であるトリオレインの分子を分解、がんこな汚れも落としやすくする。部屋干し臭の抑制にも効果があるという。

 「ナノイー槽クリーンコース」は、洗濯が終わって衣類を取り出した後に「ナノイー」を放出することで、洗濯槽に黒カビが生えるのを抑制する効果がある。


上質おうちクリーニングモードでは、脱水の回転数を抑えて、衣類の型くずれを防ぐ「ソフト脱水」コースが加わった
 さらに、ジャケットやセーターなど、一般的な洗濯では洗えない衣類も洗える「上質おうちクリーニング」に、新たに「ソフト脱水」コースを新設。脱水時の回転数は、通常では1分間に500回だったが、ソフト脱水コースでは235回に抑えている。このため、洗濯機で洗えるスーツや薄手の衣類の型崩れを押さえ、よりやさしく洗濯できるという。

 運転音は洗濯時約26dB、脱水時は約37dBで“低騒音No.1”を謳っている。乾燥時は約45dB(いずれもNA-FR80S3の場合)。

 このほか、本体内のタンクに洗剤を入れることで自動投入する「液体洗剤自動投入」機能も備える。すすぎ1回で選択できる「濃縮液体洗剤」も使用できるが、すすぎ1回の設定ではエコナビは働かないという。

 NA-FR80S3の本体サイズは599×638×1,010mm(幅×奥行き×高さ)。消費電力は洗濯時が285W、乾燥時が1,290W。消費電力量は洗濯時が59Whで、洗濯~乾燥が1,960Wh。運転時間は、洗濯が約47L、洗濯~乾燥で約189分。乾燥方式は水冷除湿式。待機電力は0W。本体カラーはシルバーとピンクの2色。

 「エコナビ」機能を搭載した洗濯機としては、ドラム式洗濯乾燥機「NA-VR5600」が2009年9月に発売されている。



(正藤 慶一)

2010年4月2日 16:37