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洗濯容量7kgのNA-FR70S2
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パナソニックは、同社が4月10日より発売する縦型洗濯乾燥機「NA-FR80S2」「NA-FR70S2」を報道関係者向けに公開した。
同社のユーザーアンケートによると、ドラム式洗濯乾燥機が従来より一般的になった昨今でも、全体の83%が「とっつきにくい」「設置スペースが足りない」「値段が高い」などの理由から縦型を求めているという。だが、衣類を攪拌して洗浄する縦型洗濯乾燥機は、ドラム型洗濯機などに比べ、水の使用量が多く、節水能力に劣る。そのため、同社では、それらの声を元に昨年から節水・洗浄能力に優れた縦型洗濯乾燥機を発売している。
NA-FR80S2では、少量の水でも衣類にまんべんなく洗浄液が行き渡るように、新たな洗浄方法を導入して、洗濯時の標準使用水量を従来機種の約105Lから約99Lに抑えているのが特徴。
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ユーザーから寄せられた縦型へのニーズ
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NA-FR70S2正面
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NA-FR70S2のスケルトンモデル
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本体上面
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本体内蓋
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まず、洗濯槽内の水流に頼らずに衣類を効率的に攪拌させるために、従来機種では左右同じ強さで回転していた洗濯槽底部のパルセーター部分に新たな制御を加えた。右回転する時と、左回転する時の回転数に差を付け、更に一定のリズムで強い回転を加えることで、洗濯槽内での衣類の攪拌をより効率的にできるようにした。
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パルセーターの回転数に強弱をつけた「ダンシングかくはん水流」
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洗濯槽底部のパルセーター
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7年前の縦型に比べると使用水量は約47L削減されている
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また、洗濯槽の側面から槽内の水を取り込み上部より再び送り込む「循環ジェットシャワー」では、従来より洗濯槽の回転数を上げて、従来より低い水位でも水の循環が出来るようになった。これにより、水位量を抑えながら洗浄力も保っているという。
同社ではこれらの節水機能を「エコウォッシュシステム」としている。
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洗濯槽の回転数を上げることで少ない水位でも水の勢いを保てるという
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洗濯槽上部から二手に分れて水流が注ぎ込まれる
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洗濯槽内部の様子
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洗浄コースでは、ウールのスラックス、スカート、ウールのニット、ポリエステルのブラウスなどにも対応した「上質おうちクリーニング」を新たに搭載した。
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クリーニングに対する意識が変わってきたという
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上質おうちクリーニング機能では、これまでクリーニングに出していたものも洗濯機で洗濯できるという
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ウールのセーター、スカートなども洗えるという
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これは洗濯槽内の衣類の余計な摩擦を防ぐため、パルセーターを回さずに、洗濯槽の回転と水流で洗浄を行なうというもの。上部からの水流と洗濯槽の回転で、衣類に効率よく洗浄液が行き渡るため、パルセーター攪拌式に比べ、洗い上がりにムラがないのが特徴。同社では、これまではクリーニングに出していた衣類を洗濯機で洗うことができるので、家計の節約にもつながるとしている。
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パルセーターによる攪拌ではなく洗濯槽の回転と水流で衣類を洗浄する
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パルセーター回転による洗浄より洗浄液がしっかり浸透するという
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攪拌式に比べるとシミがムラなく落ちている
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また、従来機種より引き続き低騒音にも配慮している。本体全面には銅板に制振材を加えた「サイレント制振材」を採用しているほか、内部には脱水時の振動を吸収する「防振サスペンション」を配置した。また運転停止時などにモーターが自動的に制御される「インバーターモーター」を搭載している。これらにより運転音は洗濯時約26dB、脱水時約37dBで、これは洗濯乾燥機では“業界No.1”だという。
会場では、このほか実際に運転しているときの水流の様子や、スケルトンモデルなどが公開された。
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耐振性を見るため運転中の本体の上にワイングラスを載せたところ。中の液体はほとんど揺れていない
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制振構造が採用されていない洗濯機では中のワインが大きく揺れている
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■URL
パナソニック
http://panasonic.co.jp/
ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn090217-2/jn090217-2.html
洗濯機関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/washer.htm
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( 本誌:阿部 夏子 )
2009/02/26 17:21
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