三洋、3割安くて容量ほどほどの「eneloop lite」

~サイクル数は2,000回に

 三洋電機は、従来の製品より価格が3割安いニッケル水素充電池「eneloop lite (エネループ ライト)」シリーズを6月22日に発売する。詳細は以下の通り。

 

左から単三形、単四形

製品名eneloop lite
パッケージ単三形×2本単四形×2本
型番HR-3UQ-2BPHR-4UQ-2BP
希望小売価格780円640円
発売日6月22日

通常版eneloopとeneloop lite(サンプル)。
 容量を通常のeneloopより減らす代わりに、価格を約3割ほど安くした、エントリー向けの充電池。eneloopは2005年の発売以来、繰り返して使える経済性をアピールして、世界規模で1億個以上出荷、国内普及率25.2%を誇るヒット商品となったが、さらなる普及には、初期導入にかかるコストがネックになっていた。価格の安いラインナップを設けることで、広い層への普及を目論む。

 また、従来のeneloopユーザーのなかにも、「リモコンや時計など大電流を使わない機器に使用するのはもったいない」という声があったとしており、こうしたライトユース目的の買い増し需要に対応する狙いもある。

 容量を減らすことにより、繰り返し使える回数は通常のeneloopの1,500回から2,000回へと伸びた。また、重量も通常のeneloopより軽くなっている。

【通常版eneloop(第二世代)との違い】
-eneloop liteeneloopeneloop lite
eneloop
種類単三形単四形
公称電圧1.2V
定格容量950mAh1,900mAh550mAh750mAh
繰り返し使用回数2,000回1,500回2,000回1,500回
重量約19g約27g約11g約13g

 本体のカラーはライトブルーを採用。「eneloop lite」のロゴは、通常のeneloopより小さめに描かれており、通常のeneloopと判別しやすくしている。

 なお、通常のeneloopと混在させて使用することは推奨されていない。同時充電は可能としている。

単三形の外観
単四形の外観
 容量とサイクル数、重量以外の、太陽光エネルギーであらかじめ充電されている点や、充電後、3年間放置しても25%しか放電しない点、外装が抗菌加工されている点、継ぎ足し充電が可能な点は、通常のeneloopと変わらない。

 

主な特徴。繰り返し使用回数は、通常版の1,500回を上回る、2,000回となった通常版、一般的なアルカリ電池との用途比較。音楽プレーヤーや時計など、小電力の製品に向く通常版との比較。価格と繰り返し使用回数が優れている
 同社ではこの製品の投入により、これまでの中心的な販路だった家電量販店に加え、より低価格な製品が売れる傾向にある、コンビニやホームセンターへの販売ルート拡大を見込んでいる。




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2010年3月8日 14:33