10月の家電出荷額は前年同月比7.4%減の1,173億円

~空気清浄機と大型冷蔵庫は好調

 社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2009年10月の生活家電製品の国内出荷実績を発表。国内出荷金額は1,173億円で、前年同月比で6.4%のマイナスとなった。これで、9カ月連続の対前年割れを記録したことになる。

 製品別では、空気清浄機をはじめとする空調機器が好調。空気清浄機は同176.9%増の78億円と、10カ月連続で対前年を上回ったほか、加湿器が同9.2%増の31億円、除湿機が同19.8%増の3億円と、大幅に伸びた。また、内容量401L以上の大型タイプの冷蔵庫では、同3.7%増の205億円と、2カ月ぶりのプラスとなっている。

 その一方で、炊飯器(同18.9%減)、電子レンジ(同16.3%減)、IHクッキングヒーター(同16.2%減)、掃除機(9.2%減)など、多くの分野で対前年割れとなり、全体では前年を下回る結果となっている。

 台数ベースでも、空気清浄機と大型冷蔵庫が好調。空気清浄機は同155.5%増の27万4千台で、特に加湿機能付きでは同256.8%増の20万3千台と、大きく数字を伸ばしている。また容量501L以上の大型冷蔵庫は38.7%増の4万9千台と、前月に引き続き3ケタ増となっている。

 ただし、全体的には対前年割れの分野が多く、電子レンジ(同15.7%減)、炊飯器(同14.6%減)、IHクッキングヒーター(同14.6%減)、洗濯乾燥機(同10.4%減)などでは2ケタ減が相次いでいる。

2008年10月から2009年10月までの出荷金額の月別推移




(正藤 慶一)

2009年11月24日 17:23