パナソニック、省エネ/重量/サイズで「業界No.1」のLED電球

~調光器対応、E17口金タイプなど全8モデル

パナソニックのLED電球「EVERLEDS(エバーレッズ)」のラインナップ
 パナソニックは、省エネ性能と重さ、サイズで「業界No.1」のLED電球「EVERLEDS(エバーレッズ)」8機種を、10月21日に発売する。

 E26口金に取り付けられる「一般電球タイプ」と、E17口金用の「小型電球タイプ」が用意される。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、調光機対応タイプが5千円前後、調光機に対応しないタイプが4千円前後。ラインナップは以下の表の通り。


E26口金に取り付ける、電球色相当「LDA8L-A1/D」。ライト直下部で白熱電球60相当の明るさを持つという。調光器にも対応同じくE26口金の、昼光色相当の「LDA8D-A1/D」電球との置き換えを狙ったLED電球としては初となる、E17口金用の「LDA6L-E17-A1/D」



種別型番ダウンライト
器具使用時の
直下の明るさ
ランプ単体
の明るさ
口金定格
消費
電力
調光器
対応
光色色温度全光束定格
寿命
一般電球
タイプ
LDA4L-A1電球40形
相当
電球20~30形
相当
E264W-電球色
相当
2,800K260lm40,000
時間
LDA4D-A1電球30形
相当
昼光色
相当
6,700K340lm
LDA7L-A1電球60形
相当
電球30~40形
相当
6.9W電球色
相当
2,800K450lm
LDA7D-A1電球40~50形
相当
昼光色
相当
6,700K570lm
LDA8L-A1/D電球30~40形
相当
7.6W電球色
相当
2,800K425lm
LDA8D-A1/D電球40形
相当
昼光色
相当
6,700K530lm
小型電球
タイプ
LDA6L-E17-A1/D電球40形
相当
小型電球25形
相当
E175.5W電球色
相当
2,800K230lm20,000
時間
LDA6D-E17-A1/D昼光色
相当
6,700K280lm


白熱電球(右)、電球形蛍光灯(中央)との、明るさと消費電力の比較
 パナソニックでは初となるLED電球。60形と40形の白熱電球からの置き換えを狙った製品で、ライト直下部で白熱電球60形とほぼ同等の明るさながら、最大で7.6Wと、LEDならではの低い消費電力を持つ。同社では電気代について、白熱電球と比べて年間で約2,000円安くなるという試算を発表している(LDA7D-A1の場合)。また定格寿命は、白熱電球の10倍となる40,000時間、E17口金タイプでも20,000時間という長寿命を実現している。

 本製品では、省エネ性能を高めるため、独自の放熱技術を採用した点が特徴。LEDのパッケージとケースを緊密に接合して熱伝達を高め、また製品表面には放熱性を向上するアルマイト加工処理を施している。これらの技術によりLEDパッケージの温度を抑えることで、発光時の効率が向上。1W当たりの発光効率は、6.9W形で82.6lm、4.0W形で85lmとなり、同社では業界No.1の省エネ性能としている。なお、LEDは温度が低いほど発光効率が高くなる性質がある。

白熱電球と比べて、電気代を年間で約2,000円安くできるいうLED電球の寿命は40,000時間。その期間、電球形蛍光灯だと3個、白熱電球40個が必要になる
LED電球の内部構造。熱を逃がす設計にすることで、LEDの発光効率を上げているサーモスタットによる、白熱電球(左)との発熱量の比較

 また、白熱電球から取り換えやすくするため、表面ボディを薄肉化。一般電球型は100g、小型電球型は50gという“業界最軽量”とした。材料のアルミニウムも削減できるため、省資源にも貢献するという。

 さらに、E26口金タイプの本体サイズは55×105mm(外径×高さ)、E17口金タイプでは40×72mm(同)と、LED電球としては「業界最小」のサイズとした。今までサイズが合わずに器具へも装着しやすく、ホコリも溜まりにくいデザインだという。

重量の100g(E17口金では50g)は「業界最軽量」。アルミニウムの省資源化にも貢献するというE17口金タイプの50gという重さは、生卵1個分とほぼ同じE26口金タイプの本体サイズは55×105mm(外経×高さ)。E27口金タイプともども、「業界最小」のコンパクトサイズを謳う

EVERLEDSを手にする、パナソニック アプライアンス・ウェルネスマーケティング本部の石井純本部長
 パナソニック アプライアンス・ウェルネスマーケティング本部の石井純本部長は、白熱電球から省エネ照明への切り替えについて「(電球形蛍光灯は)サイズや点灯スピード、調光器に対応しないことから、まだ白熱電球の置き換えが進んでいない部分がある」と、電球形蛍光灯に置き換えにくい領域が課題と指摘。そのうえで「EVERLEDSは、それらの問題点を克服した新しい明かりとなる」と、新製品に対する自信を覗かせた。

 パナソニックグループの照明事業を受け持つパナソニック ライティング社の伊藤好生社長は、LED電球の発売が他社よりも遅れた点について「開発は進めていたが、製品の評価に入念な時間を掛けた。他社に比べて、基本性能において“パナソニックらしさ”を追求したかった」と説明。また、電球形蛍光灯との棲み分けについては「LED電球は万能ではなく、60W形にするにはこれが限界。素子の技術開発が急速に進んでいくことでさらなる展開があるだろうが、今現在の使い方としては、電球の交換が激しい場所などで置き換わっていくことになる」と、電球の交換が面倒な場所での使用を推奨した。

いまだに省エネ照明への転換が進まない白熱電球だが、石井本部長は「EVERLEDSは、それらを克服した新しい明かりとなる」と自信を見せるパナソニック ライティング社の伊藤好生社長
パナソニックは1998年よりLEDの販売をスタートしている公共空間などの照明を含めると、LEDではシェアNO.1だという発売日の10月21日は、エジソンを白熱電球を発明したことを記念した「あかりの日」。発表会では、エジソンの白熱灯のレプリカが展示されていた


E17口金タイプを調光している動画

フォトギャラリー

LDA8L-A1/DLDA7L-A1LDA4L-A1LDA6L-E17-A1/D
LDA8D-A1/DLDA7D-A1LDA4D-A1LDA6D-E17-A1/D



ラインナップ





(正藤 慶一)

2009年9月10日 18:08