パナソニック、省エネ/重量/サイズで「業界No.1」のLED電球
~調光器対応、E17口金タイプなど全8モデル
パナソニックのLED電球「EVERLEDS(エバーレッズ)」のラインナップ |
E26口金に取り付けられる「一般電球タイプ」と、E17口金用の「小型電球タイプ」が用意される。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、調光機対応タイプが5千円前後、調光機に対応しないタイプが4千円前後。ラインナップは以下の表の通り。
E26口金に取り付ける、電球色相当「LDA8L-A1/D」。ライト直下部で白熱電球60相当の明るさを持つという。調光器にも対応 | 同じくE26口金の、昼光色相当の「LDA8D-A1/D」 | 電球との置き換えを狙ったLED電球としては初となる、E17口金用の「LDA6L-E17-A1/D」 |
種別 | 型番 | ダウンライト 器具使用時の 直下の明るさ | ランプ単体 の明るさ | 口金 | 定格 消費 電力 | 調光器 対応 | 光色 | 色温度 | 全光束 | 定格 寿命 |
一般電球 タイプ | LDA4L-A1 | 電球40形 相当 | 電球20~30形 相当 | E26 | 4W | - | 電球色 相当 | 2,800K | 260lm | 40,000 時間 |
LDA4D-A1 | 電球30形 相当 | 昼光色 相当 | 6,700K | 340lm | ||||||
LDA7L-A1 | 電球60形 相当 | 電球30~40形 相当 | 6.9W | 電球色 相当 | 2,800K | 450lm | ||||
LDA7D-A1 | 電球40~50形 相当 | 昼光色 相当 | 6,700K | 570lm | ||||||
LDA8L-A1/D | 電球30~40形 相当 | 7.6W | ○ | 電球色 相当 | 2,800K | 425lm | ||||
LDA8D-A1/D | 電球40形 相当 | 昼光色 相当 | 6,700K | 530lm | ||||||
小型電球 タイプ | LDA6L-E17-A1/D | 電球40形 相当 | 小型電球25形 相当 | E17 | 5.5W | 電球色 相当 | 2,800K | 230lm | 20,000 時間 | |
LDA6D-E17-A1/D | 昼光色 相当 | 6,700K | 280lm |
白熱電球(右)、電球形蛍光灯(中央)との、明るさと消費電力の比較 |
本製品では、省エネ性能を高めるため、独自の放熱技術を採用した点が特徴。LEDのパッケージとケースを緊密に接合して熱伝達を高め、また製品表面には放熱性を向上するアルマイト加工処理を施している。これらの技術によりLEDパッケージの温度を抑えることで、発光時の効率が向上。1W当たりの発光効率は、6.9W形で82.6lm、4.0W形で85lmとなり、同社では業界No.1の省エネ性能としている。なお、LEDは温度が低いほど発光効率が高くなる性質がある。
白熱電球と比べて、電気代を年間で約2,000円安くできるいう | LED電球の寿命は40,000時間。その期間、電球形蛍光灯だと3個、白熱電球40個が必要になる |
LED電球の内部構造。熱を逃がす設計にすることで、LEDの発光効率を上げている | サーモスタットによる、白熱電球(左)との発熱量の比較 |
また、白熱電球から取り換えやすくするため、表面ボディを薄肉化。一般電球型は100g、小型電球型は50gという“業界最軽量”とした。材料のアルミニウムも削減できるため、省資源にも貢献するという。
さらに、E26口金タイプの本体サイズは55×105mm(外径×高さ)、E17口金タイプでは40×72mm(同)と、LED電球としては「業界最小」のサイズとした。今までサイズが合わずに器具へも装着しやすく、ホコリも溜まりにくいデザインだという。
重量の100g(E17口金では50g)は「業界最軽量」。アルミニウムの省資源化にも貢献するという | E17口金タイプの50gという重さは、生卵1個分とほぼ同じ | E26口金タイプの本体サイズは55×105mm(外経×高さ)。E27口金タイプともども、「業界最小」のコンパクトサイズを謳う |
EVERLEDSを手にする、パナソニック アプライアンス・ウェルネスマーケティング本部の石井純本部長 |
パナソニックグループの照明事業を受け持つパナソニック ライティング社の伊藤好生社長は、LED電球の発売が他社よりも遅れた点について「開発は進めていたが、製品の評価に入念な時間を掛けた。他社に比べて、基本性能において“パナソニックらしさ”を追求したかった」と説明。また、電球形蛍光灯との棲み分けについては「LED電球は万能ではなく、60W形にするにはこれが限界。素子の技術開発が急速に進んでいくことでさらなる展開があるだろうが、今現在の使い方としては、電球の交換が激しい場所などで置き換わっていくことになる」と、電球の交換が面倒な場所での使用を推奨した。
いまだに省エネ照明への転換が進まない白熱電球だが、石井本部長は「EVERLEDSは、それらを克服した新しい明かりとなる」と自信を見せる | パナソニック ライティング社の伊藤好生社長 |
パナソニックは1998年よりLEDの販売をスタートしている | 公共空間などの照明を含めると、LEDではシェアNO.1だという | 発売日の10月21日は、エジソンを白熱電球を発明したことを記念した「あかりの日」。発表会では、エジソンの白熱灯のレプリカが展示されていた |
E17口金タイプを調光している動画 |
■フォトギャラリー
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LDA8D-A1/D | LDA7D-A1 | LDA4D-A1 | LDA6D-E17-A1/D |
ラインナップ |
(正藤 慶一)
2009年9月10日 18:08
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