東芝、“ピコイオン”で除菌・脱臭する加湿空気清浄機
CAF-J22K |
木造和室で10畳、プレハブ洋室で17畳まで加湿できる加湿空気清浄機で、新たに「ピコイオン」というイオンの発生装置を搭載した点が特徴となる。ピコイオンとは、微細な水に包まれた強い酸化力を持つ活性酸素「OHラジカル」のことで、空気中に浮遊するウイルスや菌に付着し、水素原子を抜き取ることで活動を抑制する効果があるという。また、カーテンやソファに付着したニオイの脱臭、花粉やダニの死骸といったアレル物質の活動を抑制する効果もあるという。
本製品では、水を含んだピコイオン発生装置の放出ピンに高電圧を加えることで、水を水素とピコイオンに分解し、空気中に放出する。ピコイオンの生成には給水された水を使用するため、冬場の温度や湿度が低い時も、安定して放出できるという。なお、“ピコ”とは1mの1兆分の1を表わす単位で、ピコイオンの大きさは小さなもので500ピコmほどだという。
このほか、抗菌化素材の「プラチナ・ナノコロイド(白金の微細な粒子)」を放出する機能も備えている。
ピコイオンの働きのイメージ図。菌から水素原子を抜き取った後は、水(H2O)に戻る | ピコイオンの発生ユニット。給水した水を使ってピコイオンを作り出すため、安定した量を作り出せるという |
フィルターでは、ホコリをキャッチする「プレフィルター」のほか、ニオイを取る「洗える脱臭フィルター」、花粉や菌を捕らえる「抗花粉・ダニ・抗菌フィルター」、捕らえた菌の働きを99.9%抑制する「プラチナHEPAフィルター」の4つを搭載。洗える脱臭フィルターは、水洗いすることで効果を再生できる仕様になっている。加湿用のフィルターには抗菌・防カビ効果のあるロータリー式のフィルターを使用する。
CAF-J22Kの本体内に搭載される4つのフィルター |
空気清浄機能では、高感度のにおいセンサーを採用。ペットやタバコ臭を感知すると、自動的に不良を強めて、通常の4倍の早さで脱臭し、ニオイが少なくなると自動的に風量を落として運転する。
下位機種として、加湿の適用床面積が木造和室が8.5畳、プレハブ洋室で14畳までの「CAF-J16K」も発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は30,000円前後。
また、加湿機能のない空気清浄機「CAF-J16」を9月1日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15,000円前後。ピコイオンの発生機能はない。
型番 | CAF-J22K | CAF-J16K | CAF-J16 |
空気清浄 適用床面積 | 22畳まで | 16畳まで | |
加湿適用床面積 (木造和室/プレハブ洋室) | 10/17畳まで | 8.5/14畳まで | - |
1時間当たりの 加湿能力 | 600ml | 500ml | - |
タンク容量 | 3.4L | - | |
運転音(強/弱/静音) | 49/36/15dB | 43/36/15dB | 43/36/14dB |
加湿時の消費電力 (強/弱/静音) | 70/11/5W | 27/11/5W | 55/39/9.5W (50Hz、空気清浄時) |
HEPAフィルター | プラチナHEPA | HEPA | |
本体サイズ (幅×奥行き×高さ) | 380×250×580mm | 400×173×480mm | |
店頭予想価格 | 35,000円前後 | 30,000円前後 | 15,000円前後 |
カラー | パールホワイト |
(正藤 慶一)
2009年8月24日 17:18
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