パナソニック、電解アルカリ水が運動によるストレスを抑制すると発表



パナソニックが4月に発売した「アルカリ浄水器 TK-AP10」。写真下の装置で、水を電解する
 パナソニック電工は、水を電気分解して生成した水素を含む電解アルカリ水を飲用することで、体内のストレスが軽減される可能性があると発表した。

 同社が行なった検証によれば、電解アルカリ水を飲むことにより、運動後の酸化ストレス(体内の活性酸素量が過剰な状態のこと。生活習慣病などの疾病の原因とされる)が、浄水を飲んだ場合よりも低下傾向にあるという。さらに、水素が多く含まれる「水素高溶存電解アルカリ水」を飲んだ場合は、通常の電解アルカリ水よりも酸化ストレスが少なかったという。

 パナソニックでは、ポット型浄水器を用いて電解アルカリ水が生成できるユニット「TK-AP10」を4月に発売するなど、家庭向けのアルカリイオン整水器・浄水器を展開している。

 今回の検証実験は、山梨大学教育人間科学部と共同で行なわれた。実験内容は、成人男子21人に電解アルカリ水、水素高溶存電解アルカリ水、一般的な浄水のいずれかを2週間飲ませた後、ランニングマシンで30分間走らせ、運動前後の酸化ストレス値を比較するというもの。同社ではこの検査結果により、電解アルカリ水や水素高溶存アルカリ水には抗酸化作用が見られ、毎日飲用する事によって、酸化ストレスから身体を防御できる可能性が確認できたとしている。

運動後の尿中に含まれた、酸素ストレスの指標となる「ヘキサノイルリジン」の量の比較。浄水よりも電解アルカリ水の方が含有量が少ない。水素を多く含んだ「水素高溶存電解アルカリ水」の場合はさらに含有量が少ない結果になった
同じく、酸化ストレスの指標となる「ヒドロキシデオキシグアノシン」でも、同様の傾向が見られた



(正藤 慶一)

2009年7月17日 19:14