ニュース

タイガー、ドリップ×浸漬のハイブリッドコーヒーメーカー デカフェ豆もおいしく

全自動コーヒーメーカー HYBRID BREW ADG-A060

タイガー魔法瓶は、「全自動コーヒーメーカー HYBRID BREW ADG-A060」を10月1日に発売する。価格はオープン。市場想定価格は39,600円。

「透過式(ドリップ式)」と「浸漬式」を組み合わせた、独自の「ハイブリッド抽出」を採用。新たに挽きムラの少ない「無段階コニカル式ミル」を搭載し、豆挽きから抽出までを全自動で行なえるようになった。さらにデカフェ豆専用メニューを追加し、カフェインを控えている人もコーヒーをたのしめるようにしている。水タンク容量は0.85Lで、1~6杯分の抽出に対応。

ハイブリッド抽出を採用

一般的な抽出法であるコーヒー粉にお湯を通過させて成分を抽出する「透過式(ドリップ式)」と、サイフォン式やフレンチプレスに代表される、コーヒー粉をお湯に浸けて甘みとコクを引き出す「浸漬式」のハイブリッド抽出を採用。

注ぎ方などによってムラが出やすい一方で抽出効率の高い透過式と、均一に粉とお湯を触れさせるため味がブレにくい浸漬式を組み合わせ、豆の持つ味を最大限に引き出すという。フィルター底部に弁を搭載し、弁を開閉することで抽出方式を切り替える。

抽出モードは「Rich/Strong/Decaf/Iced」の4種類。いずれも最初の蒸らし工程では「浸漬蒸らし」を行ない、その後はモードに合わせてRichは透過と浸漬の繰り返し、Strongは透過のみ、DecafとIcedは浸漬をメインにして抽出する。

フィルター底部に搭載した弁を制御して抽出方式を切り替える
各モードの抽出工程

一般社団法人 全日本コーヒー協会によると、デカフェ豆の輸入は2021年~2025年の5年で約1.7倍に増加。夕方以降にコーヒーを飲む場合や睡眠への影響を抑えたいといった理由からデカフェコーヒーを選択する人がいる一方で、タイガーが行なった調査では、通常のコーヒーと比べて「物足りない」「薄い」「おいしくないイメージがある」とネガティブな印象を持っているという回答が7割を占めた。

新搭載のDecafモードは、ハイブリッド抽出の浸漬工程を活かすことでデカフェ豆も風味豊かに抽出可能。これによって、カフェインを控えたい人もそうでない人も、家族みんなでコーヒーをたのしめるという。

デカフェ豆の輸入量は増加している
ネガティブなイメージのあるデカフェ。風味豊かに抽出することで満足感を高める

さらに、無段階コニカル式ミルも新たに搭載。安価なプロペラ式ミルに比べてムラなく挽ける点が特徴。低速で回転させることで摩擦熱の発生を抑え、コーヒーの香り飛びを防ぐ。不快なモーター音が目立ちにくい静音設計もポイント。

ミルは外刃と内刃の両方を本体から取り外せるため、すみずみまで手入れしやすくなっている。水洗いはできないが、付属ブラシで手入れすることで次に淹れるコーヒーと前の豆の味が混ざらないようにできる。ミル以外のホッパー、ホッパーふた、フィルター、サーバーふた、コーヒーサーバーは食洗機で洗浄可能。

新搭載のコニカル式ミル。取り外して手入れ可能
サーバーなどは食洗機対応

豆だけでなく粉からの抽出にも対応。抽出杯数の設定はできないため、豆や粉、水は都度計量する必要がある。所要時間は挽き目や抽出杯数によって異なり、豆挽きが約20秒~3分、Richモードが4分30秒~9分30秒、Strongモードが5分~10分、Decafモードが5分~10分、Icedモードが5分30秒~7分30秒。いずれも抽出が終わったら30分間保温される。

本体サイズは約16×33.3×41.2cm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.6kg。電源コード長は約1m。本体カラーはオニキスブラック。

操作部

新製品発表会では、「WORLD BREWERS CUP 2016」世界チャンピオンの粕谷哲さんがハイブリッド抽出の特徴について解説。粕谷さんによると、透過式はコーヒーの成分を抽出する力が強く、浸漬式は弱い傾向にある。コーヒー抽出時は後半になるにつれ雑味が出やすくなることから、後半に浸漬式を採用することで雑味を抑えられるメリットがあるのだという。

さらに透過式と浸漬式でコーヒーの口当たりにも違いが出るとのこと。「本当にざっくり言うと、透過式はあっさり。浸漬式は厚みがあって甘さを感じやすい傾向があります」と解説している。

「WORLD BREWERS CUP 2016」世界チャンピオンの粕谷哲さん

実際に新製品とドリップ式の従来品で淹れたコーヒーを飲み比べた粕谷さんは、「同じ豆を使っていても香りが全然違います。厚みがあって甘さを感じるようになっています。どんなコーヒー豆にも甘さがあるのですが、その甘さを表現することがすごく重要。新製品は浸漬式を併用することで(甘さが)生まれていると思います」とコメント。

このほか粕谷さんは、コーヒーメーカーでよりおいしくコーヒーを抽出するポイントとして、豆を挽いたあとにフィルターをゆすり、粉を平らにならしてあげるのがいいと教えてくれた。これによって均一に抽出でき、豆が持つ個性がわかりやすくなるのだという。

また新製品は豆の挽き目を無段階で調節できるのが特徴だが、初心者にとってはどのように調節すればいいか迷ってしまいそうだ。粕谷さんは「基本的には細かくすれば濃く出るし、粗くすれば薄く出ます。一度ベーシックなところに挽き目を合わせて、もっとコクがほしければ細かめに調節してみるといいと思います」と教えてくれた。